数理科学 2007年2月号

数理科学 2007年2月号 No.524

ランダム行列の広がり

その多彩な応用
定価:
1,047
(本体:952円+税)

発行月:2007年2月

JAN:4910054690279

在庫:品切れ

内容詳細

■20世紀初頭に考案され,第2次世界大戦後には原子核理論にも導入された“ランダム行列”は,その後,数論,組合せ論,素粒子物理,物性物理,生態学,金融工学,通信理論など,様々な分野で横断的に広く応用され,その深い構造と意味が明らかになってきています.本特集では,このようなランダム行列のもつ諸分野における役割とその百花繚乱な姿を取り上げ,できるだけ多くの分野の方々に役立つような横断的な特集構成を組んでいます.

表紙CGコメント

目次

特集

  • ランダム行列百花繚乱
    永尾太郎
  • 数論とランダム行列理論
    名越弘文
  • 成長するネットワークとランダム行列
    ~ 量子確率論の視点 ~
    尾畑伸明
  • ランダム行列と可積分系
    筧 三郎
  • ゲージ場の量子論
    西垣真祐
  • 物性物理におけるランダム行列の広がり
    ~ 固有ベクトルの普遍的挙動と量子ドット系 ~
    谷口伸彦
  • 経済物理とランダム行列
    ~ 株式市場にある本質的な構造の抽出 ~
    相馬 亘 , 藤原義久 , 尹 煕元
  • 無線通信におけるランダム行列
    田中利幸
  • 生態学
    ~ 複雑適応系のプロトタイプ ~
    時田恵一郎

名著に親しむ

  • 特集から広がる読書案内
    ~ ランダム行列から無限粒子系の数理へ ~
    香取眞理

リレー連載

  • ネットワーク科学最前線 5
    ~ 複雑ネットワーク上のコンタクト・プロセスへ向けて ~
    今野紀雄

連載

  • 重力理論入門 9
    ~ 時空の対称性と一様宇宙のダイナミクス ~
    前田恵一
  • ゲーム理論講義 7
    ~ 偶然手番のある展開形ゲームと完全ベイジアン均衡 ~
    船木由喜彦

サポート情報

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