細胞の分化

書影

新・生命科学ライブラリ-E  1

統合生命科学I

細胞の分化

定価:
2,090
(本体:1,900円+税)
難易度:入門

発行日:2007年3月10日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1162-5

サイズ:並製A5

ページ数:168ページ

在庫:品切れ

内容詳細

ヒトを形成する200種類以上の細胞の分化が発生するメカニズムを同じ水準で理解する事が細胞分化研究の到達点である.本書はとくに細胞の運命決定を中心に現在の研究成果について述べる.

目次

第1章 序論 細胞分化とは
  1.1 ヒトのからだと組織と細胞
  1.2 分化した細胞とは
  1.3 分化した細胞の種類
  1.4 細胞分化=分化した組織機能細胞がいかにして生まれるかのプロセス
  1.5 幹細胞=分化した細胞を生み出す源となる細胞

第2章 細胞分化の遺伝子発現制御
  2.1 分化した細胞の特性
  2.2 赤血球の特徴
  2.3 赤血球前駆細胞から成熟赤血球までの制御過程
  2.4 赤血球分化特異的遺伝子の発現調節
  2.5 ヘモグロビン遺伝子の発現調節
  2.6 グロビン遺伝子の発現を制御する赤血球特異的な転写因子
  2.7 遺伝子座制御領域(locus control region=LCR)
  2.8 エピジェネティックな制御
  2.9 DNAのメチル化
  2.10 ヒストンの修飾と転写
  2.11 核内構造と活性クロマチン構造
  2.12 他の血液細胞での遺伝子発現制御
  2.13 筋分化の制御
  2.14 筋肉の再生とサテライト細胞
  2.15 エピジェネティックな筋分化制御機構
  2.16 細胞分化の制御のまとめ

第3章 幹細胞の分化決定機構
  3.1 幹細胞から分化した細胞が生み出される仕組み
  3.2 多能性血液幹細胞の存在の証明
  3.3 幹細胞の最初の発現者たち
  3.4 幹細胞の特性=自己複製と分化の決定の制御
  3.5 多能性幹血液細胞の単離・同定
  3.6 SP細胞としての新しい幹細胞分取法
  3.7 幹細胞の分化の方向性の決定様式
  3.8 神経幹細胞の不均等分裂
  3.9 中枢神経系の多様な神経細胞を生み出すメカニズム
  3.10 多能性血液幹細胞の分化系列決定
  3.11 多能性血液幹細胞の分化系列決定様式
  3.12 多能性血液幹細胞の分化系列決定様式と転写因子の機能
  3.13 分化系列決定のスイッチ装置と時期の制御
  3.14 幹細胞の特性
  3.15 ES細胞の自己複製と分化の制御

第4章 ニッチェによる幹細胞の制御
  4.1 幹細胞を取り巻く組織環境=ニッチェ(Niche)
  4.2 小腸上皮幹細胞ニッチェ
  4.3 毛嚢上皮幹細胞ニッチェ
  4.4 神経幹細胞ニッチェ
  4.5 血液幹細胞ニッチェ

第5章 細胞分化と細胞死
  5.1 細胞分化と細胞の死の制御 アポトーシス
  5.2 細胞死はどこで見られるか
  5.3 細胞死の制御
  5.4 死細胞の処理機構

第6章 細胞分化とがん化
  6.1 細胞分化とがん化
  6.2 細胞分化におけるがん遺伝子の役割
  6.3 がんの幹細胞

第7章 細胞分化と老化
  7.1 老化と細胞分化
  7.2 細胞分化と細胞寿命 テロメア/テロメラーゼ
  7.3 幹細胞の老化
  7.4 細胞老化とがん抑制遺伝子
  7.5 個体の寿命の制御因子

あとがき
参考文献
索引

サポート情報

関連書籍