はじめてふれる産業・組織心理学

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ライブラリ 心の世界を学ぶ  7

はじめてふれる産業・組織心理学

定価:
2,640
(本体:2,400円+税)
難易度:入門

発行日:2019年2月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1442-8

サイズ:並製A5

ページ数:272ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は,はじめて学ぶ人のために産業・組織心理学の基本事項を平易に解説した入門書です.産業・組織心理学の歴史を簡単に展望するとともに,各個別領域の基本的な知見,さらには最新の知見についても,初学者にも理解しやすいように解き明かしています.大学の講義で学ぶ方,通信教育で独習される方,また,ビジネス場面で活動されている方でも気軽に読み進められるようになっています.

目次

第1章 産業・組織心理学の始まりと展開
  1.1 産業・組織心理学の誕生
  1.2 科学的管理法から心理的要因の重視へ
  1.3 X理論・Y理論と内発的動機づけの発見
  1.4 内発的動機の発見
  1.5 欲求の階層説
  1.6 動機づけ―衛生理論と職務満足感

第2章 モチベーションと職務満足
  2.1 モチベーションのとらえ方
  2.2 外発的動機づけと内発的動機づけ
  2.3 内発的動機づけを高める職務特性
  2.4 自己決定理論

第3章 認知とモチベーション
  3.1 状況認知とモチベーション
  3.2 楽観主義・悲観主義にもタイプがある
  3.3 原因帰属とモチベーション
  3.4 自己効力感

第4章 目標や関係性とモチベーション
  4.1 目標設定の効用と問題点
  4.2 学習目標と業績目標
  4.3 人事評価で用いられる次元
  4.4 期待することの効果
  4.5 モチベーションを左右する関係性

第5章 若者のキャリア形成の問題とキャリア教育
  5.1 キャリア教育が必要とされる背景
  5.2 キャリア教育の歴史と動向
  5.3 現行のキャリア教育の弊害
  5.4 内発的動機づけの悪用による搾取の問題

第6章 適性とキャリア形成
  6.1 性格のとらえ方
  6.2 対人関係にあらわれる性格
  6.3 職業適性
  6.4 職業興味
  6.5 職業価値
  6.6 キャリア・アンカー

第7章 現代のキャリア理論
  7.1 アイデンティティとモラトリアム心理
  7.2 職業キャリアと人生キャリア
  7.3 不確実性の時代のキャリア理論

第8章 交渉力と説得的コミュニケーション
  8.1 交渉を合意にもっていくための「枠組み」
  8.2 双方の利益の最大化という視点
  8.3 システマティック処理とヒューリスティック処理
  8.4 中心ルートと周辺ルート
  8.5 説得的コミュニケーション

第9章 消費者行動とマーケティング
  9.1 消費者行動を規定する心理的要因
  9.2 消費者の購買意思決定モデル
  9.3 損失回避と現在志向バイアス
  9.4 心理的財布と心的会計
  9.5 セグメンテーション(細分化)
  9.6 ポジショニング(位置取り)

第10章 広告の心理
  10.1 イノベーション理論とオピニオンリーダー
  10.2 広告の話題性効果,希少性効果,計画的陳腐化
  10.3 AIDMAモデルと態度変化戦略
  10.4 広告の効果要因
  10.5 広告目標の明確化

第11章 リーダーシップと組織のコミュニケーション
  11.1 リーダーシップとは
  11.2 PM理論
  11.3 社会的勢力
  11.4 集団成熟度とリーダーシップ
  11.5 変革型リーダーシップ
  11.6 コミュニケーション・ネットワーク

第12章 組織風土と組織の意思決定
  12.1 組織風土と属人思考
  12.2 同調行動
  12.3 リスキーシフト
  12.4 参加的意思決定の効果
  12.5 隠れたプロファイル現象

第13章 ストレスとメンタルヘルス
  13.1 基本的なストレス理論の枠組み
  13.2 仕事生活や私生活におけるストレッサー
  13.3 認知的評価
  13.4 ソーシャルサポート
  13.5 コーピング(対処)
  13.6 レジリエンスを高める

引用文献
人名索引
事項索引

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