化学物理入門

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臨時別冊・数理科学2002年7月

化学物理入門

経路積分法と非平衡統計力学
定価:
2,075
(本体:1,886円+税)

発行日:2002年6月25日

発行:サイエンス社

ISBN:4910054700725

サイズ:並製B5

ページ数:208ページ

在庫:品切れ

内容詳細

自然界に遍在する化学現象を,物理的アプローチで解析することを旨とする極めて重要な分野「化学物理」の入門書.理論展開には経路積分,非平衡統計力学等がふんだんに用いられている.

目次

1 分子のモデル化
  1.1 2原子分子
  1.2 多原子分子
  1.3 溶液分子の基準振動モード
  1.4 練習問題
2 経路積分
  2.1 経路積分の基礎
  2.2 調和振動子系のファインマン伝達関数とWKB法
  2.3 走査トンネル顕微鏡による分子振動の測定
  2.4 練習問題
3 密度演算子と統計力学
  3.1 期待値と密度演算子
  3.2 ボルツマン分布の密度演算子と分配関数
  3.3 生成母関数
  3.4 相関関数
  3.5 練習問題
4 赤外分光
  4.1 双極子レーザー相互作用
  4.2 赤外分光
  4.3 誘電緩和と電束密度
  4.4 テラヘルツ分光
  4.5 練習問題
5 影響汎関数
  5.1 ブラウン運動モデル
  5.2 分子の熱的揺動
  5.3 熱浴系
  5.4 縮約化された密度演算子と影響汎関数
  5.5 熱浴の応答関数と線形応答理論
  5.6 カウンター項と影響汎関数
  5.7 散逸系の生成母関数と有効スペクトル分布関数
  5.8 実時間の散逸系生成母関数
  5.9 ブラウン粒子の2時間相関関数
  5.10 撃力を加えた後のブラウン粒子系の運動
  5.11 練習問題
6 ラマン分光
  6.1 ラマン過程
  6.2 非線形分光
  6.3 ブラウン運動モデルと2次元ラマン分光
  6.4 溶液分子の振動モードと2次元ラマン分光
  6.5 2次元ラマン分光の実験
  6.6 練習問題
7 量子フォッカー・プランク方程式とラマン分光
  7.1 量子フォッカー・プランク方程式
  7.2 ウイグナー表示の量子フォッカー・プランク方程式
  7.3 相関関数と運動方程式
  7.4 モース・ポテンシャル系の1次元及び2次元ラマン
  7.5 練習問題
8 フォッカー・プランク方程式と化学反応速度論
  8.1 化学反応速度
  8.2 密度演算子と化学反応速度
  8.3 線形応答理論と遷移状態理論
  8.4 古典的フォッカー・プランク方程式とクラマースの転回現象
  8.5 クラマース転回現象の実験的検証
  8.6 練習問題
A 付録
  A.1 5.7節における計算の詳細
参考文献
索引

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