本連載では,外村彰先生(日立製作所フェロー)がこれまで成し遂げられた数々の偉業(量子力学の世界的実験)について,その裏側ではどんな試行錯誤があり,どんな発想によって,それらの実験が成功に導かれたのか,また,量子情報科学やナノテクノロジーが花盛りとなっている今,量子力学の新しい展開とはどんなものなのか,未来的予想や展望も含めて,随感的解説をしていただきます.
かつてファインマンが「量子力学の神髄だが実行は不可能」と言ったという二重スリット検証実験を実現したことの経緯や,そうさせるに至った外村先生の独自の哲学(電子が波なら水の波紋と同じように見てみたいという好奇心)を,これから物理学を志す人たちのための道案内としても書き綴っていただきます.
そのほか,日立における数々の実験や,基礎研究所設立,電子顕微鏡開発の歴史(1MVホログラフィー電子顕微鏡の完成まで)や,最近の新しい研究成果,新たな開発など折々のトピックスも交え,写真も多数盛り込んで展開していきます.
連載内容(予定) 第1回:目で見るミクロの世界 (数理科学 2008年4月号) 第2回:ミクロの世界を探る電子線技術 (数理科学 2008年5月号) 第3回:渡辺宏にあこがれて日立中研に! (数理科学 2008年7月号) 第4回:干渉性の良い電子の波 (数理科学 2008年8月号) 第5回:目で見る波動関数 (数理科学 2008年10月号) 第6回:二重スリットの実験 (数理科学 2008年11月号) 第7回:二重スリットの実験のその後 (数理科学 2009年1月号) 第8回:アハラノフ・ボーム効果 (数理科学 2009年2月号) 第9回:アハラノフ・ボーム効果の検証実験 (数理科学 2009年4月号) 第10回:アハラノフ・ボーム効果その後 (数理科学 2009年5月号) 第11回:電子線ホログラフィー (数理科学 2009年7月号) 第12回:電磁波の位相を考える (数理科学 2009年8月号) 第13回:電子の位相で見るミクロの磁力線 (数理科学 2009年10月号) 第14回:超伝導体で囲まれた磁束は量子化する! (数理科学 2009年11月号) 第15回:超伝導電流が作る渦 (数理科学2010年1月号) 第16回:磁力線の観察から超伝導を考える (数理科学2010年2月号) 第17回:超伝導体内部の磁束量子を見る (数理科学2010年4月号) >第18回:高温超伝導体の磁束量子を見る (数理科学2010年5月号) >第19回:見えないものを見る (数理科学2010年7月号) >最終回:量子力学の展開 (数理科学2010年8月号) 日立製作所の著者ページはこちら
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