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数理科学 2025年7月号
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内容詳細
1月号「量子力学の軌跡 ― 現代的視点で捉えなおす100年の歩み」に続く量子力学生誕100年記念の特集として,基礎理論としての量子力学とその応用としての量子技術は今後どのように発展していくのか,第一線で活躍される研究者の方々に,近年の進展を念頭に未来への期待をご執筆いただくことにより,量子物理学の将来像を占います.
<特集構成>
巻頭言 ― 量子物理の現状と今後の発展への期待(筒井泉)/量子と物理 ― 現状と今後について(永長直人)/量子情報理論の特色と将来(小芦雅斗)/発展する量子光学(平野琢也)/量子異常を通して見る量子力学と幾何学的位相(藤川和男)/弱値から見る量子の自然像 ― 物質波を用いた量子干渉実験を通して(長谷川祐司)/弦理論の描く量子重力理論とその将来像(高柳匡)/量子情報,エネルギー,時間の矢 ― 量子の今後100年へのパースペクティブ(堀田昌寛)/量子と宇宙(南部保貞)/[コラム]量子力学の基礎と日本からの貢献(筒井泉)/[コラム]自然界について量子力学から学ぶべきことは何だろうか?(L.Vaidman)
表紙CGコメント
今回はホイットニーの傘と呼ばれる線織面を使ってモデリングしています.線織面は直線族からつくられる特徴を持ちますが,ここでは線織面を射影空間に埋め込み,射影変換を施してその形状を変形しています.(巴山竜来)