生物の適応戦略

書影

ライブラリ生命を探る  3

生物の適応戦略

ソシオバイオロジー的視点からの数理生物学
定価:
1,815
(本体:1,650円+税)

発行日:1981年10月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0232-6

サイズ:並製B6

ページ数:240ページ

在庫:品切れ

内容詳細

何億年もの進化がもたらした生物の見事な多様性と適応性を,興味深い実際例を素材にして,新しい生物学の流れから考察する新鮮にして意義深い書.

目次

1 序論
2 餌の選び方・さがし方
2-1 メニューの決まり方
2-2 餌のさがし方
2-3 探索戦略の比較
2-4 履歴戦略
2-5 考察
3 卵数と卵サイズの進化
3-1 資源の分配
3-2 複数資源モデル
3-3 天敵の存在は小卵多産をもたらすか?
3-4 そのほかの資源分配問題への示唆
4 成長の線略
4-1 成長過程の適応性
4-2 栄養成長と繁殖成長
4-3 不安定な環境での最適成長
4-4 栄養器官が生命維持の機能をもつとき
4-5 繰り返し繁殖のとき
4-6 多数の器官から成るとき
4-7 諸器官の調和的な成長
5 死亡の戦略
5-1 最適死亡戦略
5-2 生存曲線の実例
5-3 資源消費の総量に限りがある場合の最適死亡
5-4 死亡要因と適応性について
5-5 老衰の進化
6 捕食者と餌生物のゲーム
6-1 動物プランクトンの日周垂直移動
6-2 魚とプランクトンのゲーム
6-3 パターンの1日での変動
6-4 考察
7 オスとメスの比率について
7-1 Fischerの原理
7-2 性比のゲーム
7-3 寄生の重複率pへの依存性
7-4 こみあい効果の影響
7-5 1匹目と2匹目の産卵数の比βへの依存性
7-6 近交因子Jについて
7-7 データとの比較の問題点
8 適応の単位
8-1 棲み場所の選び方について
8-2 採餌努力の最適分布
8-3 採餌者が2個体のとき
8-4 採餌者どうしが協力する場合
8-5 協力と非協力と
8-6 基本は利己主義にあり
8-7 協力実現の機構について
9 メスは交尾を望んでいるか?
9-1 メスにとって交尾することには価値があるのか?
9-2 やる気のないメスの行動
10 昆虫の社会性進化
10-1 血縁淘汰と社会性
10-2 社会性昆虫の性比
10-3 Craingの意外な結論
10-4 社会性の進化のはじまり
10-5 真性社会性進化の三つのフェーズ
10-6 社会性関値(B/C)critについて
10-7 Hamiltonのフェーズに入る前に
11 生存曲線の進化のクライテリオン
11-1 生存曲線の進化
11-2 集団遺伝学の基礎
11-3 r淘汰とK淘汰
11-4 進化基準I
11-5 進化基準II
11-6 高死亡率と多産対高生存率と少産
11-7 連続時間の死亡過程をもつ場合
12 t-RNA組成とコドンの使用頻度
12-1 遺伝情報翻訳の基本
12-2 t-RNA組成の効率化
12-3 タンパク質遺伝子のコドン使用頻度の適応
12-4 同義コドン
12-5 かたちの適応について
12-6 その他
13 蛇足の章
13-1 数学と生物学との関係について
13-2 社会科学と生物学との関係について
13-3 生態学的法則の一般性について
13-4 適応論について

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