認知心理学への招待

書影

ライブラリ認知心理学  2

認知心理学への招待

定価:
2,640
(本体:2,400円+税)
難易度:中級

発行日:1984年5月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0355-2

サイズ:並製A5

ページ数:232ページ

在庫:品切れ

内容詳細

心理学の基礎課程履習者を対象に,心理学に必要な日常性を基本に据えた魅力的な専門書.発展しつつある最新の情報を紹介し,高度な研究の糸口を与えて,卒論執筆訓練としても最適の書.認知科学への素朴な疑問から,今後の方向性を探るうえでの好個のテキスト.

目次

1 認知心理学序論 理解とはどういうことか
2 記憶−Memory
2-1 目撃者の証言  証言はどこまで信用できるか
2-2 番号の記憶 最も覚え易い電話番号の形式は
2-3 再生・再認におけるテスト適合方略 期待は記憶にどのように作用するか
2-4 処理水準 問題は量ではなく質である
2-5 符号化特定性原理 再認できないものを再生できるか
2-6 言語的命名と記憶 見えたものに名前を付けて覚えると?
2-7 ありふれた対象と出来事の長期記憶 記憶には細部を見る眼があるか
3 心像(イメージ)−Imagery
3-1 場所づけ法 記憶の道筋に沿って歩く
3-2 暗記手段としての奇異なイメージ 奇異なイメージは記憶を促進するか
3-3 視覚と聴覚の独立性 視覚情報と言語情報の処理はどのくらい分離しているか
3-4 イメージと知覚 見るようにイメージできるか
3-5 イメージの構造 あなたのイメージ能力は?
3-6 心的回転 頭の中でイメージを回転できるか
3-7 認知地図 なぜ道に迷うか
4 注意とパターン認識−Attention and Pattern Recognition
4-1 聴覚における注意の集中 パーティーの席では何が聞こえてくるか
4-2 「読み」における注意の集中 行間を読む
4-3 注意の分割 1度にどれだけ多くのものに注意できるか
4-4 視覚的探索 探しものをいかにして見つけるか
4-5 視覚的目標の分類 どういう時に,Oが文字Oで,数字の0でないのか
4-6 音楽パターンの認識 音楽家は音符を読む時,いつも曲が聞こえているのか
4-7 概念とカテゴリー化 ハゲは曖昧カテゴリーか
5 言語と発話−Language and Speech
5-1 心理言語学の誕生 心理学者は言語学者の言うことに耳を傾ける必要があるか
5-2 変換規則 文の聴き取りでは受動変換を積極的に用いるか
5-3 言語外の文脈 実際に言われている以上のことを聞く
5-4 語彙の探索 どのように頭の中で言葉を調べているか
5-5 文の曖昧さ 1度にいくつの意味を思い浮かべるか
5-6 読みの単位 1文字ずつ読んでいるか
5-7 談話理解 物語を読む時,自分自身のスクリプトを使うか
6 思考−Thinking
6-1 三段論法的推論 イメージで考えるか
6-2 演繹的推論 感情は論理に,いかに作用するか
6-3 概念達成の方略 君の頭は冴えているか
6-4 ハノイの塔 人間はコンピュータのように問題を解くか
6-5 宣教師と人喰い人種 いざという時どうするか
6-6 創造性 才能は限られた人に,技能はすべての人に?
6-7 意志決定方略 判断は社会的バイアスを受けて狂うか

サポート情報

関連書籍