自然言語意味理解の基礎

書影

Information & Computing  15

コンピュータのための

自然言語意味理解の基礎

定価:
2,530
(本体:2,300円+税)

発行日:1987年7月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0483-2

サイズ:並製A5

ページ数:240ページ

在庫:品切れ

内容詳細

従来の多くの自然言語処理と異なり,人間により近い意味解析をモデル化し,心理学的にも妥当といえる柔軟な言語理解機構を提出した重要な AI 研究を解説する.今まで着手されなかった基本的な問題点の詳細にわたる考察は認知科学においても重要な示唆を含む.

目次

1 序論
1-1 早期意味解析
1-2 名詞句解釈のレベル
1-3 名詞句解釈のこれまでの手法
1-4 基本的問題
1-5 われわれの手法
1-6 本書の構成
1-7 例について
2 基本的枠組み
2-1 一般的文脈および意味表現の選択
2-2 われわれのプログラム
2-3 例
2-4 意味操作と統語論との相互作用
2-5 既知/新の区別の使用
2-6 もっとも単純な場合
3 単数指示評価
3-1 指示評価と早期意味解析
3-2 制約条件と指示評価
3-3 未評価指示の表現形式
3-4 制約条件の付加
3-5 より複雑な例
3-6 限界
3-7 他の制約条件利用法との関係
3-8 まとめ
4 不定名詞句
4-1 同延性の問題点
4-2 数と量化の問題
4-3 依存性リスト
4-4 典型的要素に関する命題の意味論
4-5 内包的表現についての注意
4-6 限界 不定名詞句の他の用法
4-7 まとめ
5 集合を指示する定名詞句
5-1 定集合の表現
5-2 ‘Each’句の表現
5-3 まとめ
6 意味前処理器
6-1 依存性の名前付けと連結
6-2 複合関係の分解
6-3 限界
6-4 まとめ
7 推論システム
7-1 推論システムの役割
7-2 「指示」規則
7-3 「複合実体」規則
7-4 一般的な証明方略
7-5 否定についての問題
7-6 まとめ
8 概要と例
8-1 プログラムの能力
8-2 プログラムの拡張可能性
8-3 主な問題点
9 結論
10 あとがき
10-1 統語解析
10-2 統語と意味の関係
10-3 意味表現
10-4 言語の運用論
10-5 増進的意味解釈
11 付録
11-1 制約条件充足アルゴリズム
11-2 依存性リストに関する規則の概要
11-3 例で使用されている述語の説明
11-4 関数についてのノート
11-5 プログラムの記述
11-6 プログラムのトレース

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