心理言語学

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マクニール

心理言語学

「ことばと心」への新しいアプローチ
定価:
4,730
(本体:4,300円+税)

発行日:1990年10月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0593-8

サイズ:並製A5

ページ数:448ページ

在庫:品切れ

内容詳細

心理言語学に新たな視点を導入し,多角的に言語使用の諸相を解明して今までにない知見を紹介した魅力的な解説書.コミュニケーションとしての言葉と思考の道具としての言葉の2つの側面を巧みに捉え,人間の言語活動の核心がわかりやすく解説されている.心理学・言語学・教育から人工知能関係まで広い領域の読者に推薦.

目次

1 言語に対する2つのアプローチ
1-1 2つの価値の源泉
1-2 ソシュールの言語学的パラダイム
1-3 言語の心理学的アプローチ
1-4 内在的価値の推論に対するジェスチュア・データの利用
1-5 ジェスチュア・データを支持する論議
2 言語の言語学
2-1 複合的なシンボルとしての句と文
2-2 構造の2つのレベル
2-3 変形
2-4 制約(constraint)
2-5 束縛(binding)と制御(control)
2-6 非変形的文法
2-7 形態論
3 発話のコンテクストI:社会的コンテクスト
3-1 社会的コンテクストの例
3-2 表現内的作用
3-3 協働の原則
3-4 演劇の音喩
3-5 発言の交替
4 発話のコンテクストII:情報的コンテクスト
4-1 文をコンテクストに接続する2つの方法
4-2 アマナ会話抄
4-3 凝集性
4-4 直示(ダイクシス)
4-5 情報コンテクストに対するその他の関係
4-6 既知の情報と新しい情報
4-7 代名詞の解釈に関する実験
5 ことばの産出と理解
5-1 イメージ的な思考形式と統語的な思考形式との統合
5-2 「敏感な」シンボルと生成性
5-3 2つの例の分析
5-4 語
5-5 表層的な現象
5-6 情報処理的アプローチ
5-7 言いまちがい
5-8 暗喩
6 言語決定論:ウォーフの仮説
6-1 ウォーフの仮説の論理
6-2 ウォーフ仮説の検証の試み
6-3 ウォーフの仮説に対する検証方法
6-4 文化モデルを具体化している言語形式の例
7 ジェスチュアとサイン
7-1 発話とジェスチュアとの発達段階の共有
7-2 ジェスチュアにおける形態論的・音韻論的レベルの欠如
7-3 反論とそれに対する答え
7-4 ジェスチュアのタイプ
7-5 子どものジェスチュア
7-6 ジェスチュアと脳の機能\r
7-7 アメリカ式サイン言語
7-8 ジェスチュアとの比較
8 活動,思考,言語
8-1 なぜ統合か
8-2 その他の子どもの言語現象
8-3 「敏感な」シンボルの誤分類
8-4 言語的意識

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