リスク心理学入門

書影

 

リスク心理学入門

ヒューマン・エラーとリスク・イメージ
定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:中級

発行日:1992年11月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0671-3

サイズ:並製A5

ページ数:176ページ

在庫:品切れ

内容詳細

自動車に乗るのと飛行機に乗るのでは,どちらのリスクが大きいか.ほとんどの人が飛行機と答えるだろう.しかし実際の事故統計から判断すると,事実は逆なのである.天災・人災を含めて,個人が・社会が・マスコミが,リスクをどのように促えるのか,リスク研究の最先端を進む著者が易しく詳細に説明する.

目次

1 リスクの社会的受容
1-1 リスク受容に対する3つの観点
1-2 専門的判断
1-3 専門的判断の構成要素
1-4 専門的判断方式の落とし穴
1-5 リスク過程の解析
1-6 すでに受容しているリスクの要約
1-7 能動的リスクと受動的リスク
1-8 利得とリスク受容
1-9 比較基準としての疾病・事故リスク
1-10 受容基準を自然発生的リスクに求める発想
1-11 結論
2 リスク・イメージの構成要素
2-1 リスクとリスク・イメージ
2-2 リスク・イメージの因子分析
2-3 「恐ろしさ」因子と「未知性」因子
2-4 リスクの認知地図
2-5 リスクに関する行政期待
2-6 予兆性認知
2-7 ハンガリー人のリスク認知
2-8 ハンガリー人とアメリカ人のリスク認知の差異
2-9 ノルウェイ人のリスク認知
2-10 ノルウェイ人・ハンガリー人・アメリカ人の比較
2-11 ポーランド人のリスク認知
2-12 日本人とアメリカ人のリスク認知
2-13 結論
3 認知のバイアス
3-1 「先見の明」は「後見の明」に及ばず
3-2 致死事象の確率認知バイアス
3-3 致死事象に対する確率認知は,一般的な確率認知より難しい
3-4 致死事象の直接的な確率認知
3-5 確率認知の1次的バイアスと2次的バイアス
3-6 2次的バイアスと情報接触
3-7 2次的バイアスとカタストロフィック・イメージ
3-8 2次的バイアスと条件確率の錯覚
3-9 2次的バイアスの研究パラダイム
3-10 2次的バイアスを規定するもの
4 プロスペクト理論:確率認知の理論
4-1 確率的期待値
4-2 リスク・アバースな認知バイアス
4-3 ギャンブル的認知バイアス
4-4 ゲイン・ロスの心理的イメージ
4-5 リスク・アバースを引きだす表現,ギャンブルを引きだす表現
4-6 孤立比較効果
4-7 選択肢を分離して考える傾向
4-8 まとめ
5 パニック幻想
5-1 不可解な「パニック神話」
5-2 「火星からの侵入」放送事件による「パニック」
5-3 バルセベックの「放送パニック」
5-4 平塚の地震警戒宣言ミス
5-5 マスコミの「パニック」盲信
6 リスクとマスコミ
6-1 リスクの実勢頻度,報道頻度と頻度認知の関係
6-2 東海地震に関するマスコミ報道の分析
6-3 マスコミの地震報道の位置づけ
6-4 マスコミ記者の「リスク取材マニュアル」
6-5 「リスク取材マニュアル」の影響
7 巻末エッセイ:明日のリスク社会のために
7-1 労働の質とリスク・マネジメント
7-2 文化の質とリスク・マネジメント
7-3 統制感の概念
7-4 リスク管理とさまざまな社会的概念
7-5 社会システムを構成する概念
7-6 社会システムとしての政治・経済
7-7 外的基準のない認知としてのリスク
7-8 外的基準のないリスク認知と「市民性」の成熟
7-9 リスクに関連する「市民性」の記述が必要
7-10 明日のリスク研究への展望

サポート情報

関連書籍

心理測定尺度集VI

堀 洋道松井 豊宮本聡介

3,410円(税込)

中級
心理測定尺度集I

堀 洋道山本眞理子

2,970円(税込)

中級
心理統計法入門

芝田征司

2,420円(税込)

入門