認知科学のフロンティアIII

書影

CognitiveScience&InformationProcessing  別巻3

認知科学のフロンティアIII

定価:
2,750
(本体:2,500円+税)

発行日:1993年4月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0672-0

サイズ:上製A5

ページ数:208ページ

在庫:品切れ

内容詳細

認知科学の個別の研究領域に自ら精力的に取り組んでいる新進気鋭の研究者が,現在追求しているHOTな研究テーマをわかりやすい語り口で紹介・解説する.全3巻で構成し,内容は,空間認識・記憶と意識といった基礎的な認知過程から,比喩の理解,情動,目撃証言といった高次の認知過程の話題まで幅広く含まれている.認知科学の最前線を伝える,刺激に満ちた書.

目次

1 スリップと意識
1-1 はじめに
1-2 スリップ研究
1-3 プライミング効果
1-4 プライミング効果のモデル
1-5 プライミングのモデルとスリップのモデル
1-6 予測とプライミング
1-7 最後に
2 感情と認知のかかわり 色と感情語の研究から
2-1 認知と感情の接点としての色
2-2 認知と感情のとらえ方
2-3 感情の構造への認知的アプローチ
2-4 感情の構造と感情についての知識構造
2-5 ホットな感情の研究に向けて
3 新生児の初期視覚認知
3-1 新生児における知覚認知研究の難しさ
3-2 新生児の認知研究における「早期産児」の意味
3-3 新生児の初期視覚
3-4 むすび ふたたび新生児の認知研究の難しさ
4 日常場面での視覚的認知 眼球運動を通して
4-1 見るということと眼の動き:中心視と眼球運動
4-2 注視方法の重要性
4-3 経験,知識と注視箇所・認知内容
4-4 技能・行動と対象の見方・認知内容の関係
4-5 車種による注視方法の相違:二輪車事故の特異性との対応性
4-6 状況による情報獲得方法の変化:四輪車運転の場合
4-7 情報獲得における有効視野の重要性
4-8 有効視野と検出反応時間の測定
4-9 仮説の検証:要件の増大に伴う周辺視パフォーマンスの低下
4-10 周辺視パフォーマンスの変化の意味と機能\r
4-11 認知的勢い:コグニティブ・モメンタム
4-12 おわりに
5 視覚情報処理の認知心理学モデル
5-1 視覚認知過程に関する私たちの着眼点
5-2 視覚認知過程のモデルを構成するにあたってのキーポイント
5-3 視覚認知過程を記述する並列処理モデルの枠組み 独立競走モデル
5-4 固定容量独立競走モデルFIRMとその拡張FIRM+
5-5 討論

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