映像の心理学

書影

新心理学ライブラリS  1

映像の心理学

マルチメディアの基礎
定価:
2,640
(本体:2,400円+税)
難易度:中級

発行日:1996年6月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0804-5

サイズ:並製B6

ページ数:280ページ

在庫:品切れ

内容詳細

映像は単に画像が映し出されたものではない.人間が「見て」初めて映像が成立する.本書は,人間が情報として映像をどのように摂取しているのかをトピックスを中心として実証的データにもとづいて解説したユニークな書である.

目次

1 映像の心理学とは
1-1 映像とは
1-2 映像は心理学ではどのように研究されてきたか
2 映像と運動知覚
2-1 運動視とは?
2-2 仮現運動とは?
2-3 誘導運動とは?
2-4 自動運動とは?
2-5 運動知覚と意味づけ
2-6 動きに因果性を求める
2-7 映像機器における動きの原理
3 立体視と映像
3-1 人間が有する奥行知覚の仕組み
3-2 両眼視差の情報処理
3-3 立体映像工学
4 映像の認知
4-1 静止画像における色彩の効果
4-2 画質の劣化にどこまで耐えられるか
4-3 記憶された画像内容の変化
4-4 映像を見るときの心の枠組み
4-5 映像の全体を見るとき,部分を見るとき
4-6 映像における視覚的フォーマット
5 人間の情報処理と映像
5-1 映像は実際にはどのように見られているか
5-2 見る情報が多すぎるとどうなるか
5-3 映像に文字情報が入るとき
5-4 映像の操作と人間の情報処理
5-5 映像と人間の情報処理の特性
6 映像効果の要素を探る
6-1 映像が学習過程にもたらす効果
6-2 映像に色彩が加わるときの効果
6-3 写真と線画,どちらが効果的か
6-4 文字情報を映像で見るとき
6-5 全体面+部分画の効果
6-6 言語情報と映像情報との関わり
6-7 視覚的な情報の処理を探る
6-8 映像の提示位置による効果
6-9 視覚的キューの効果
6-10 映像効果の個人差
6-11 映像と学習
7 映像操作と映像編集の心理
7-1 映像の操作はどう理解されるか
7-2 映像操作・映像編集の技法
7-3 眼は視覚情報をどうとらえるか
7-4 映像操作の効果 ショット
7-5 映像操作の効果 ズーミング
7-6 映像の連続的変化を理解する パンニング,ティルティング,ズーミング,ドリー
7-7 映像を理解する心理メカニズムの発達
7-8 編集技法の理解と想像力
7-9 人間は映像を能動的に見ている
8 モンタージュの心理
8-1 モンタージュとは?
8-2 クレショフの効果 映像の結合が生み出す力
8-3 モンタージュの知覚
8-4 モンタージュにおける情報処理
9 映像の影響力
9-1 映像と行動
9-2 暴力的な映像の影響
9-3 映像とイメージ
9-4 テレビ番組の影響力

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