スタンダード自己心理学・パーソナリティ心理学

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ライブラリ スタンダード心理学  9

スタンダード自己心理学・パーソナリティ心理学

定価:
2,640
(本体:2,400円+税)
難易度:入門

発行日:2015年11月10日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1366-7

サイズ:並製A5

ページ数:272ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

心理学における自己研究は,20世紀後半の認知革命等の影響により,近年盛んになっている.一方,パーソナリティに関する関心はギリシャ哲学に始まり,これまで心理学の基盤的な研究領域であったが,進化心理学や行動遺伝学,ビッグ・ファイブや相互作用論など新しい研究も盛んに行われている.本書ではこのような趨勢を踏まえ,気鋭の著者陣が斯学のエッセンスを分かりやすく解説する.はじめて学ぶ大学生だけでなく,通信教育等で独習する方にもおすすめの一冊.2色刷.

目次

第Ⅰ部 自己とパーソナリティに関する理論

第1章 自己をめぐる理論
  1.1 自己は何を指すか
  1.2 自己研究の歴史
  1.3 自己過程
  1.4 その他の自己に関する諸概念

第2章 パーソナリティの諸理論
  2.1 パーソナリティとは何か?
  2.2 パーソナリティの類型論
  2.3 パーソナリティの特性論
  2.4 パーソナリティの相互作用論

第Ⅱ部 自己とパーソナリティの発達

第3章 幼児期の自己とパーソナリティの発達
  3.1 乳幼児期の自己の発達
  3.2 幼児期のパーソナリティ
  3.3 幼児期の自己とパーソナリティを規定する要因

第4章 児童期の自己とパーソナリティの発達
  4.1 児童期とは
  4.2 児童期における変化
  4.3 児童期の自己概念

第5章 青年期の自己とパーソナリティの発達
  5.1 自己理解の発達
  5.2 パーソナリティの発達
  5.3 アイデンティティ
  5.4 おわりに

第Ⅲ部 対人関係と自己・パーソナリティ

第6章 家族関係と自己・パーソナリティ
  6.1 親子関係
  6.2 親と子の相互作用
  6.3 きょうだいの影響

第7章 友人関係・恋愛と自己・パーソナリティ
  7.1 対人関係における重要な他者
  7.2 友人関係とは何か?
  7.3 友人関係と自己
  7.4 友人関係とパーソナリティ
  7.5 恋愛における自己
  7.6 恋愛におけるパーソナリティ

第8章 適性――職業適性を中心に
  8.1 適性とは
  8.2 職業適性の測定
  8.3 適性検査の活用方法
  8.4 職業適性に関連する概念
  8.5 今後の課題

第Ⅳ部 自己とパーソナリティの異常

第9章 パーソナリティ障害
  9.1 パーソナリティ障害の概念の歴史
  9.2 パーソナリティ障害の分類
  9.3 境界性パーソナリティ障害
  9.4 自己愛性パーソナリティ障害
  9.5 パーソナリティ障害の治療について
  9.6 現在のパーソナリティ障害

第10章 精神疾患と自己
  10.1 さまざまな自己と精神疾患の診断基準
  10.2 自尊感情に関わる障害
  10.3 その他の精神疾患と自己
  10.4 おわりに

第Ⅴ部 自己とパーソナリティの理解と測定

第11章 自己理解の方法
  11.1 自己に対する評価
  11.2 自己に対する評価と心理的適応との関連
  11.3 自己に対する評価の状態
  11.4 自己を揺れ動かす原因
  11.5 無意識的な自己
  11.6 自己理解の方法のまとめ

第12章 パーソナリティ理解の方法
  12.1 質問紙法を用いたパーソナリティの測定
  12.2 投映法を用いたパーソナリティの測定
  12.3 作業検査法を用いたパーソナリティの測定

引用文献
人名索引
事項索引
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