ポテンシャル臨床心理学

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ポテンシャル臨床心理学

定価:
2,640
(本体:2,400円+税)
難易度:入門

発行日:2016年7月10日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1377-3

サイズ:並製A5

ページ数:288ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

現代社会では,こころをめぐる難しい問題が多くあり,それらにどのように対応するのかについての基礎的な知識が必要とされています.また,公認心理師法の成立に伴って,公認心理師が国家資格となり,臨床の現場で独立した活動ができるような人材が求められています.そのようななか,臨床心理学に期待される役割はますます大きくなると言えるでしょう.本書では,臨床心理学の基本を生物・心理・社会の総合的なモデルととらえ,その基礎的な知識を臨床・教育現場における経験豊富な著者陣が,初学者にも分かりやすいよう丁寧に解説します.2色刷.

目次

第1章 臨床心理学とは
  1.1 臨床心理学の起源,構造と機能
  1.2 臨床心理学の歴史
  1.3 臨床心理学におけるキー概念
  1.4 臨床心理学の独自性と周辺領域
  コラム1.1 臨床心理学のこれから
  練習問題
  参考図書

第2章 心理アセスメントとは
  2.1 心理アセスメントの定義と目的
  2.2 心理アセスメントの過程と観点
  2.3 心理アセスメント面接の実際(事例を通して)
  2.4 おわりに
  コラム2.1 心理アセスメントにおける観察法―マーラーの「分離-個体化過程」を例として
  練習問題
  参考図書

第3章 心理検査
  3.1 心理アセスメントの一つである心理検査
  3.2 心理検査とは
  3.3 心理検査の条件
  3.4 臨床場面での心理検査の実際
  3.5 心理検査の危険性
  コラム3.1 知能検査の練習をしたら,知的能力は上がるのか?
  練習問題
  参考図書

第4章 心理カウンセリング・心理療法
  4.1 心理カウンセリングとは
  4.2 精神分析療法と精神分析的心理療法
  コラム4.1 ユングの分析心理学と心理療法
  練習問題
  参考図書

第5章 来談者中心療法,子どもを対象とした心理療法,認知行動療法
  5.1 来談者中心療法
  5.2 子どもを対象とした心理療法
  5.3 認知行動療法
  コラム5.1 SSTのプログラムの一例
  練習問題
  参考図書

第6章 日本が発祥の心理療法
  6.1 日本が発祥の心理療法
  6.2 内観療法
  6.3 森田療法
  6.4 臨床動作法
  6.5 日本発祥の心理療法の独自性
  コラム6.1 身体が言ってくれている言葉を聴いてみる
  練習問題
  参考図書

第7章 家族療法,集団心理療法,臨床心理的地域援助
  7.1 家族療法
  7.2 集団心理療法
  7.3 臨床心理的地域援助
  7.4 集団と地域への心理援助の展望
  練習問題
  参考図書

第8章 臨床心理学をとりまく概念
  8.1 臨床心理学をとりまく概念
  8.2 臨床心理学の研究法
  8.3 こころの健康
  コラム8.1 絶対的価値による異常判断は可能であろうか?
  練習問題
  参考図書

第9章 子どもをとりまく問題
  9.1 乳幼児期と児童期
  9.2 発達障害
  9.3 不登校
  9.4 いじめ
  9.5 児童虐待
  コラム9.1 自閉スペクトラム症の感覚過敏
  練習問題
  参考図書

第10章 思春期・青年期をとりまく問題
  10.1 思春期・青年期の発達課題
  10.2 摂食障害
  10.3 非行
  10.4 自傷・自死
  コラム10.1 摂食障害に対する自助グループ
  練習問題
  参考図書

第11章 成人期をとりまく問題
  11.1 成人期とは
  11.2 不安障害(不安症群/不安障害群)
  11.3 パーソナリティ障害
  11.4 気分障害
  11.5 統合失調症
  11.6 嗜癖・依存(嗜癖性障害)
  11.7 身体疾病にともなう苦痛
  11.8 成人期のこころの不調とどう付き合うか
  コラム11.1 野菜や果物を食べていますか?
  練習問題
  参考図書

第12章 高齢期をとりまく課題
  12.1 高齢者と心理学
  12.2 高齢期の特徴―生物-心理-社会モデルに基づいた理解
  12.3 高齢者に対する心理的援助の基本姿勢
  12.4 高齢期に生じる心理的課題と援助
  12.5 認知症の理解と援助
  12.6 おわりに
  コラム12.1 脳の加齢は,高次の機能からはじまる
  練習問題
  参考図書

第13章 臨床心理学の学習と倫理・法律,今後に向けて
  13.1 臨床心理学における学習の特徴
  13.2 臨床心理学の学習―大学・大学院(修士)
  13.3 臨床心理学の学習―修了後
  13.4 臨床心理職における代表的な倫理
  13.5 臨床心理学に関係する法律
  13.6 今後に向けて―日本における臨床心理学の近未来像
  コラム13.1 公認心理師法
  練習問題
  参考図書

引用文献
人名索引
事項索引

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