対人関係を読み解く心理学

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対人関係を読み解く心理学

データ化が照らし出す社会現象
定価:
2,200
(本体:2,000円+税)
難易度:入門

発行日:2019年2月10日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1437-4

サイズ:並製A5

ページ数:192ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は,社会心理学において現象からデータを収集,分析し,理論化するというボトムアップ式の研究をすすめてきた著者陣が,「他者との関係性」「他者とのかかわりの中でとられる行動」「スキル」に関する研究を分かりやすく紹介する.初学者の方のみならず,これから卒業論文や修士論文を書き始める方にとっての事例集としてもおすすめの一冊である.

目次

第1章 友人関係
  1.1 そもそも友人関係ってなに?
  1.2 友人関係って必要?
  1.3 まとめ

第2章 対人スキル
  2.1 人づきあいのスキル
  2.2 対人スキルが個人や対人関係にもたらす影響
  2.3 対人スキルと高校生の友人関係
  2.4 個々のスキルと全体的な対人関係

  コラム1 ゆるし

第3章 会話場面における開示と抑制―話すこと/話さないことの意味
  3.1 自分のことについて話す―自己開示
  3.2 話さないことがもつ意味―会話場面における発言の抑制
  3.3 まとめ

第4章 恋愛関係の開始
  4.1 恋愛関係の開始にとって身体的魅力は重要
  4.2 恋愛関係の開始にとって身体的魅力は本当に重要なのか?
  4.3 「恋愛心理学」に求められるもの

第5章 恋愛関係の維持
  5.1 相互依存する恋人たち
  5.2 コミットメントと関係維持
  5.3 投資モデルやコミットメントに関する近年の研究
  5.4 コミットメントのネガティブな側面
  5.5 「別れられない」コミットメント
  5.6 まとめ

第6章 恋愛スキル
  6.1 巷にあふれる恋愛テクニック
  6.2 恋愛の悩みの解決法を心理学の研究からとらえる
  6.3 恋愛の悩みの解決法をスキルとしてとらえる
  6.4 恋愛スキルが求められる場面とは
  6.5 まとめ

  コラム2 ボランティア

第7章 サークル集団への所属意識
  7.1 サークル集団が研究される理由
  7.2 所属意識とはなにか?
  7.3 所属意識はどのように形成されるのか
  7.4 まとめ

第8章 部活動・サークル集団における先輩後輩関係
  8.1 部活動・サークル集団における先輩後輩関係とは
  8.2 部活動・サークル集団に所属する意義1―活動・人間関係・緩さ
  8.3 部活動・サークル集団に所属する意義2―成長の機会
  8.4 部活動・サークル集団の性質(特徴)
  8.5 サークル集団内の対人行動の実態
  8.6 部活動・サークル集団における先輩後輩関係の公正性の認知
  8.7 まとめ

  コラム3 上司による部下育成行動

第9章 ボトムアップ研究から対人関係を読み解く
  9.1 本書の概観―対人関係というテーマ
  9.2 トップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチ
  9.3 ボトムアップ・アプローチの魅力と留意点
  コラム4 ボトムアップ・アプローチで恋愛研究をしてきて
  9.4 終章の最後に―ボトムアップ研究を進めるときに後押ししてくれた言葉

おわりに
引用文献
人名索引
事項索引

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