刑事法入門

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刑事法入門

刑事裁判の風景
定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:入門

発行日:2000年6月1日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-014-4

サイズ:並製A5

ページ数:264ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

刑事法への「入門の入門」.現実の犯罪という生の社会的事実と,法の世界とがどのように結びつくのか,刑事裁判傍聴を素材に解説する.刑事法各分野で何が問題になるのかを紹介し,本質的な問題に迫れる筋道を示す.

目次

1 法廷で何を学ぶか 傍聴日誌から
1-1 「傍聴メモ」はできるか 裁判公開の原則
1-2 被告人の居場所はどこか 「当事者主義」の原理
1-3 裁判官の役割は何か 「裁量糺問主義」批判
1-4 事件傍聴は,なぜ法学の学習に役立つのか 法的思考の原点
1-5 学習の窓−「刑事法」を学ぶための参考書
2 刑事政策の世界 「罪と罰」を傍聴する
2-1 ある強姦殺人事件 「応報」への期待
2-2 ある誘拐殺人事件 無期と死刑の狭間
2-3 被告人の「反省」 日本人と外国人の対比
2-4 精神障害と刑法 責任能力
2-5 学習の窓−刑罰の目的 刑事政策のまとめ
3 少年事件の世界 非行を考える
3-1 1992年6月 神戸市西区路上殺人事件
3-2 1996年2月 兵庫県小野市高2殺人事件
3-3 1997年5月 「酒鬼薔薇聖斗」事件
3-4 1997年9月「やかり」事件
3-5 学習の窓−「少年法改正」の当否 模擬公聴会報告
4 刑法の世界 「犯罪」を傍聴する
4-1 犯罪の「はじまり」と「ひろがり」 実行の着手と因果関係
4-2 「共謀共同正犯」とは オウム真理教元教祖の妻の立場
4-3 小が大になる話「故意」の意味
4-4 「管理教育」断罪 「過失」犯
4-5 学習の窓−法学の小論文の書き方「起・承・転・結」思考
5 刑事訴訟法の世界 刑事裁判と何か
5-1 被告人「不在」法定
5-2 刑事裁判の主人公たち
5-3 証拠の「かたち」,裁判の「かたち」
5-4 一審,控訴審,上告審
5-5 学習の窓−東京「司法」見分録 学生の裁判傍聴記
6 法の正義 フィールド・ワークの勧め
6-1 2000年冬,東京地裁法廷「知・情・意」を考える
6-2 1999年春,和歌山・園部 現場取材から事件を考える
6-3 1999年夏,和歌山・園部再訪 法廷の在り方を考える
6-4 1999年秋,神戸・法廷教室「黙秘」の意味を考える
6-5 学習の窓−学者の「フィールド・ワーク」 和歌山毒入りカレー事件を考える

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