金融論 Theory&Practice

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ライブラリ 現代経済学へのいざない  3

金融論 Theory&Practice

定価:
3,190
(本体:2,900円+税)
難易度:中級

発行日:2022年12月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-354-1

サイズ:並製A5

ページ数:344ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

日本銀行において調査・研究・実務に携わってきた著者が,金融論の基礎理論と,実践的視点からの金融の諸問題についての分析を説き明かした新しいスタイルのテキスト.金融論に興味を持つ入門者から中級レベルまで,幅広い読者に有用な知見を提供する.読みやすい2色刷.

目次

第I部 基礎編
第1章 金融論とは
  1.1 なぜ金融論を学ぶのか
  1.2 金融論の主要トピック
  1.3 本書の構成

第2章 金融システム
  2.1 金融の役割
  2.2 金融取引の分類学
  2.3 資産の分類学
  2.4 貨幣の分類学
  2.5 景気と金融の安定

第3章 債券市場
  3.1 債券価格の基礎
  3.2 金利の期間構造
  3.3 フォワードレート
  3.4 中央銀行による長期金利の操作

第4章 リスクとプレミアム
  4.1 投資家のリスク選好
  4.2 主要なリスク
  4.3 インフレリスクと物価連動債
  4.4 不確実性と確率分布

第5章 株式市場
  5.1 株価決定の基礎理論
  5.2 経済成長と株価
  5.3 株式市場の効率性
  5.4 資産価格バブル
  補論 ポートフォリオ選択の理論

第6章 外国為替市場
  6.1 金利平価式
  6.2 カバー付きの金利平価式
  6.3 購買力平価説
  6.4 購買力平価説の現実妥当性

第7章 金融派生商品
  7.1 先物取引
  7.2 オプション取引
  7.3 スワップ取引
  7.4 ヘッジと投機

第8章 金融仲介機関
  8.1 情報の非対称性
  8.2 銀行による金融仲介
  8.3 銀行による信用創造とその脆弱性
  8.4 公的セーフティーネット
  8.5 銀行の規制監督

第9章 マクロ経済モデル
  9.1 IS-LMモデル:財サービス・貨幣市場の均衡
  9.2 DD-AAモデル:財サービス・貨幣・外国為替市場の均衡

第10章 物価の理論
  10.1 フィリップス曲線
  10.2 賃金・物価の硬直性
  10.3 長期の物価理論

第II部 実践編
第11章 金融政策の実際
  11.1 中央銀行の役割
  11.2 金融政策の手段
  11.3 金融市場調節
  11.4 補完当座預金制度

第12章 自然利子率と政策ルール
  12.1 自然利子率
  12.2 金融政策ルール
  12.3 長期停滞論
  補論 AD-ASモデル:ニューケインジアン・エコノミクス入門

第13章 非伝統的金融政策
  13.1 量的緩和(第1弾)
  13.2 量的・質的金融緩和
  13.3 マイナス金利政策
  13.4 イールドカーブ・コントロール
  13.5 インフレ目標
  13.6 最適インフレ率

第14章 平成バブルとその教訓
  14.1 平成バブル
  14.2 平成バブルの教訓

第15章 世界金融危機と欧州政府債務危機
  15.1 世界金融危機の背景
  15.2 世界金融危機の勃発
  15.3 欧州政府債務危機の勃発

第16章 金融規制監督の国際化
  16.1 国際的な金融規制監督の必要性
  16.2 バーゼル規制(BIS規制)
  16.3 その他の注目すべき取り組み
  16.4 金融危機における中央銀行の役割

第17章 信用創造の実際と現代貨幣理論
  17.1 信用創造の理論
  17.2 貨幣の本質
  17.3 MMTの政策論
  補論 信用乗数と量的・質的金融緩和

第18章 仮想通貨
  18.1 ビットコイン
  18.2 仮想通貨と電子マネー
  18.3 仮想通貨の普及可能性
  18.4 仮想通貨は通貨なのか?

参考文献
索引

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