数理科学 2010年11月号

数理科学 2010年11月号 No.569

連続から離散へ

なぜ離散的な考え方か
定価:
1,047
(本体:952円+税)

発行月:2010年11月

JAN:4910054691108

在庫:品切れ

内容詳細

自然現象を解析するために連続的な解析がなされてきましたが,現象そのものが離散的な場合や離散的に捉えたほうが理解しやすい場合も多々あります.こうした離散的な解析についても一般的には困難であるために,近似的に連続的な解析が行われてきました.ところがコンピュータの登場によって,離散的な系を直接扱えるようになり,現在では連続的な見方と離散的な見方が相補いあって現象解析に用いられていると言っても過言ではありません.本特集では数理科学における様々な現象や概念を“連続と離散”という観点から紹介していきます.

表紙CGコメント

目次

特集

  • はじめに
    薩摩順吉
  • 離散正則関数
    吉田正章
  • 非線形差分方程式の爆発現象
    松家敬介 , 時弘哲治
  • 離散的な曲面
    近藤剛史 , W.Rossman
  • p進体上の代数幾何
    三枝洋一
  • 離散非同期観測データ間の共分散推定
    林 高樹
  • 量子ホール効果と1次元離散格子模型
    押川正毅
  • 格子ゲージ理論
    ~ 連続と離散をつなぐ ~
    宇川 彰

コラム

  • 超離散系
    礒島 伸

インタビュー

  • 研究はバクチである
    薩摩順吉

書評

  • 超関数・フーリエ変換入門
    ~ 基礎から偏微分方程式への応用まで ~
    足立匡義

「数理科学」は語る

  • 1980年11月号
    松田博嗣

連載

  • 情報幾何の新展開 2
    ~ 凸関数の導くダイバージェンスとリーマン幾何 ~
    甘利俊一

リレー連載

  • 現象から方程式を創り出す 10
    ~ ナヴィエ-ストークス方程式の導き方 ~
    岡本 久
  • 物理の道しるべ 19
    ~ 自己言及的複線遍歴 ~
    金子邦彦

サポート情報

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