社会のイメージの心理学

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セレクション社会心理学  5

社会のイメージの心理学

ぼくらのリアリティはどう形成されるか
定価:
1,320
(本体:1,200円+税)
難易度:中級

発行日:1993年4月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0695-9

サイズ:並製四六

ページ数:160ページ

在庫:品切れ

内容詳細

私たちは,自分が「リアルだ,現実だ」とイメージするものによって行動しています.しかし実際は,その「イメージ」は人間の情報処理能力の特性や,社会情報の枠組み,社会的な制度によって大きく制約されたものなのです.本書はそうした「リアリティ」のメカニズムを認知社会心理学的に解き明かしていく興味深い本です.

目次

1 悲劇のリアリティ 社会的現実とは
1-1 チャレンジャー号の悲劇
1-2 社会的現実とは
2 「信じられないけれど本当?」 社会的現実の制度的基盤
2-1 鼻行類の社会的現実
2-2 ミルグラムの服従実験
2-3 社会的現実を形成する諸力
3 「日常的常識」と社会的現実
3-1 血液型性格「学」の広がり
3-2 社会的ステレオタイプと自己成就予言
3-3 コミュニケーション・レリバンスと血液型
3-4 パニックという「常識」
3-5 信じたくないから信じない いかにして異常なできごとを信じるか
4 同調と逸脱の社会的現実
4-1 「12人の怒れる男」
4-2 行動の文法
4-3 意見の斉一性
4-4 同調圧力の「失敗」としての集団思考
5 マスメディア報道を通して見えるもの
5-1 湾岸報道で見えなかったのは
5-2 マスメディアの作りだす社会的現実
5-3 編集に伴うバイアス
5-4 インフォーマルコミュニケーションを必要とするマスメディア
6 社会のイメージの心理学
6-1 社会的現実を問い直す
6-2 ファイナル・レヴュー

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