排斥と受容の行動科学

書影

セレクション社会心理学  25

排斥と受容の行動科学

社会と心が作り出す孤立
定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:中級

発行日:2009年3月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1224-0

サイズ:並製四六

ページ数:288ページ

在庫:品切れ

内容詳細

私たちは皆,排斥や孤立による心の痛みを知っています.にも関わらず時として他者を排斥してしまうのはなぜなのでしょうか.親密さや支援によって救われることもありますが,逆に苦しめられることもあります.それは一体なぜなのでしょうか.本書は,そのような人が他者を排斥する心のメカニズムを多方面の研究成果から説き明かします.殺伐とした世情を憂える社会心理学者からの一冊です.

目次

1 孤立と排斥のリスク
  孤立と排斥の健康リスク
  孤立と排斥の社会リスク
  本章のまとめ

2 孤立と排斥はなぜ人と社会を劣化させるのか
  孤立と排斥はなぜ生活習慣を損なわせるのか
  排斥はなぜ攻撃性を高めるのか
  対人関係が希薄化するとなぜ犯罪が増えるのか
  本章のまとめ

3 社会的排斥と心の痛み
  人は社会的関係なしには生きられない
  日常的なサポートと排斥の痛み
  本章のまとめ

4 サポートが人を救う
  心理社会的資源としてのソーシャル・サポート
  親密な関係の適応維持・促進効果
  本章のまとめ

5 サポートが人を傷つける
  サポートの落とし穴
  親密さの落とし穴
  本章のまとめ

6 貧しさと格差が対人関係と健康を劣化させる
  対人関係のマクロ環境としての社会階層
  格差は個人の対人関係を劣化させる
  本章のまとめ

7 集団間格差が劣等感と嫉妬を作り出す
  類似性と独自性のはざまで揺れ動く人
  集団としての誇りと個人としての誇りのはざまで揺れ動く人
  集団間格差に傷つく人
  本章のまとめ

8 自ら孤立してしまう人たち
  他者からの拒絶を呼び込んでしまう人たち
  相手の好意を試してしまう人たち
  受容と排斥のメーターとしての自尊心
  本章のまとめ

あとがき
引用文献

サポート情報

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