実験経済学入門

書影

ライブラリ経済学コア・テキスト&最先端  A1

実験経済学入門

定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:入門

発行日:2015年9月25日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-229-2

サイズ:上製A5

ページ数:176ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

経済学の基盤にある「需要と供給」の理論は実験的に確かめうるのであろうか.本書はその検証手法として「ダブルオークション」実験を紹介しつつ,実験経済学の基礎的な考え方を案内する.まず経済理論を確認したうえで,実験の準備と注意点を述べ,実際に行った実験の結果を検討していく.今後の経済学研究において実験経済学が果たす役割,また経済実験が持つ教育的意義がよく理解できる書.

目次

序章 なぜ「理論ある実験」か

1 完全競争の基礎理論:経済実験の原点
  1.1 完全競争市場とは
  1.2 部分均衡モデルと余剰分析:展望と基本概念
  1.3 部分均衡モデルと余剰分析:2財モデルの構築
  附録 一般均衡モデルの中での部分均衡モデル(市場開始前)

2 完全競争の部分均衡
  2.1 資産,市場,価格
  2.2 価格決定のしくみ
  2.3 完全競争均衡
  附録 一般均衡モデルの中での部分均衡モデル(市場開始後)

3 ダブルオークションによる実験
  3.1 「神の見えざる手」をめぐって
  3.2 ダブルオークションの解説
  3.3 実験の手順
  3.4 実験経済学を生んだ2つの実験
  附録 インストラクションと記録用紙

4 経済モデルと実験結果
  4.1 実験の背景
  4.2 結果発表
  4.3 実験のおきて

5 ダブルオークションによる再実験
  5.1 実験の改造:スケーリング
  5.2 再実験の結果発表
  5.3 部分均衡モデルを少し越えて

6 外部性:完全競争市場の中で
  6.1 村のおきて
  6.2 悪影響と好影響
  6.3 外部性とは
  6.4 外部性経済の競争均衡:非課税の場合

7 外部性:調整過程とピグー税
  7.1 マラソンと相撲
  7.2 企業間の外部性
  7.3 外部性経済の競争均衡の安定性
  7.4 ピグー税によるパレート最適達成
  附録 ポイント1,2,3,4の証明

8 外部性:コースの定理とその向う側
  8.1 定理の鉄人
  8.2 コースの定理とピグー税
  8.3 実験結果の紹介
  8.4 おわりに

終章 経済実験を教育現場に

索引
おわりに

サポート情報

関連書籍

コア・テキスト 経済統計

谷沢弘毅

2,970円(税込)

入門
コア・テキスト 金融論

竹田陽介

2,695円(税込)

中級
コア・テキスト 経済学入門

吹春俊隆

2,585円(税込)

入門
コア・テキスト 計量経済学

大森裕浩

3,630円(税込)

入門