コア・テキスト 組織学習

書影

ライブラリ 経営学コア・テキスト  5

コア・テキスト 組織学習

定価:
2,860
(本体:2,600円+税)
難易度:入門

発行日:2019年12月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-302-2

サイズ:上製A5

ページ数:280ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

組織が存続・発展するためには,組織の知識や価値,ルーティンを発展させる営み,「組織学習」が重要となります.組織学習は個人の学習とどう違うのか,組織学習の仕組みとはどんなものか,どうすれば組織として効果的な学習ができるのか.本書はこうした問題を考える組織学習論を体系的に解説した日本で初めての本格的入門テキストで幅広い領域の読者に有益な内容をまとめています.2色刷.

目次

第I部 組織学習論とは
第1章 組織学習論を学ぶ
  1.1 組織学習論との出会い
  1.2 「学習」が持つ意義と魅力
  1.3 組織学習の定義を考える
  1.4 本書の目的と構成
  演習問題

第2章 サイクルで捉える組織学習
  2.1 どのように組織学習を始め,進めればよいのか
  2.2 組織学習プロセスの性質・特徴
  2.3 数々の組織学習サイクル
  2.4 組織学習サイクルの失敗・成功とは
  2.5 不完全な学習サイクルは本当に問題か
  演習問題

第II部 組織学習メカニズムの全体像を把握する
第3章 組織の学習効果を高めるには
  3.1 学習の基本は繰り返し
  3.2 学習心理学から学ぶ個人レベルの学習曲線
  3.3 社会科学における学習曲線
  3.4 学習率の違いを生み出す要因
  3.5 学習曲線はU字を描く
  演習問題

第4章 組織の学習活動に伴うジレンマ
  4.1 「進歩すること」の2つの意味
  4.2 学習曲線の限界
  4.3 学習メカニズムからみた適応学習の功罪
  4.4 組織は拡張競争からどこまで自由になれるか
  4.5 悲劇をただ見守るべきか,救いの手を差し伸べるべきか
  演習問題

第5章 学習のジレンマを克服するために
  5.1 限られた資源や能力だからこそ
  5.2 2種類の組織学習
  5.3 高次学習を実現する必要条件
  5.4 いかに2つの組織学習のバランスをとるか
  5.5 両利きの経営を目指して
  演習問題

第III部 フェーズ別のマネジメントを学ぶ
第6章 第1フェーズ:知識の獲得
  6.1 組織メンバー個人の学習活動から始まる組織学習
  6.2 個人における経験と学習との関係
  6.3 誰の経験から学ぶのか
  6.4 どのような経験から学ぶのか
  6.5 より豊かな知識を獲得するには
  演習問題

第7章 第2フェーズ:知識の移転
  7.1 得た知識を他者と共有する
  7.2 知識移転とは
  7.3 知識の移転しやすさ、しにくさ
  7.4 知識移転のマネジメント
  7.5 知識移転は次のステップへの重要な架け橋
  演習問題

第8章 第3フェーズ:情報の解釈
  8.1 組織の知識になるということ
  8.2 2種類の組織観
  8.3 組織学習の核となる解釈モード
  8.4 解釈のマネジメント
  演習問題

第9章 第4フェーズ:組織の記憶
  9.1 知識を組織で蓄積・記憶する
  9.2 組織の記憶とは
  9.3 組織の記憶に関する難しさ
  9.4 記憶のマネジメント
  9.5 「組織的な即興」への昇華
  演習問題

第IV部 組織学習論のこれから
第10章 組織学習論のこれから
  10.1 組織学習論を「魚の目」で捉える
  10.2 過去から現在へ
  10.3 トリプル・ループ学習のために
  10.4 組織学習論にとっての出現する未来
  演習問題

文献案内
参考文献
索引

サポート情報

正誤表

関連書籍