読書の心理学

書影

 

読書の心理学

読書で開く心の世界への扉
定価:
1,430
(本体:1,300円+税)

発行日:1999年4月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0910-3

サイズ:並製四六

ページ数:224ページ

在庫:品切れ

内容詳細

本は記号である文字の羅列にすぎません.それが,人間の心の高度な機能によって「意味」としてまとめあげられ,心の中に未知の世界を作り上げるのです.これが一見単純にみえる「読む」という行為です.本書ではわかりやすい実験例や読者の興味をひくコラムをもりこみながら,読者の心理学的なメカニズムを探り,その楽しさや意義などについても考えます.

目次

0 序章 世界の扉を開く
0-1 読書によって開く扉
0-2 心を育てる
0-3 子どもと本の出会い
0-4 コラム:認知心理学とは
1 読みのしくみを探る
1-1 意味を作るはたらき
1-1-1 読解の過程
1-1-2 読みかたをシフトさせる
1-1-3 表現形式の効果
1-1-4 「表現」を読み解く
1-1-5 コラム:文脈の役割
1-2 人称表現と読み手の視点の位置
1-2-1 読みにおける視点設定
1-2-2 視点の位置が作話に与える影響
1-2-3 文学作品における人称表現
1-2-4 コラム:イソップ寓話の結末と教訓
1-3 読み手の自主的な視点設定
1-3-1 表現の抑制
1-3-2 短歌形式の効果を探る
1-3-3 短歌の鑑賞過程
1-3-4 コラム:「南無三!」
2 まんがの「読み」を研究する
2-1 まんがと学習効果
2-1-1 まんがの特質
2-1-2 学習まんがの効果
2-1-3 文章的テキストの再検討
2-1-4 まんがによる学習
2-1-5 コラム:松苗あけみのまんが
2-2 読解の熟達
2-2-1 まんがを読むための能力
2-2-2 まんがを読む能力の熟達
2-2-3 熟達者の読みの過程
2-2-4 コラム:絵柄に惹かれて読むのか
2-3 読書から意味を紡ぐ
2-3-1 読書の達人をめざして
2-3-2 現実世界の意味づけ
2-3-3 コラム:摂食障害患者の世界

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