孤独な心

書影

セレクション社会心理学  11

孤独な心

淋しい孤独感から明るい孤独感へ
定価:
1,430
(本体:1,300円+税)
難易度:中級

発行日:1999年4月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0912-7

サイズ:並製四六

ページ数:192ページ

在庫:品切れ

内容詳細

孤独感について,今現実に生きている青年たちから得たデータを分析し,得られた心理学的知見がやさしくまとめられています.数量的な分析とあわせて,孤独感に悩み苦しむ青年の事例も紹介することで,暗いものだとイメージされがちな「孤独」が,必ずしもそうではなく,人間の「在り方」の1つであることを著者は伝えてくれます.

目次

1 なぜ孤独感を研究したのか
1-1 孤独感は自分の問題だった
1-2 感情研究はしないほうがいい
1-3 仮説と検証結果とのずれ
1-4 文献研究から浮かんだ問題点
1-5 2つのアプローチで孤独感に組織的にせまる
1-6 人生とともに研究が深まる
2 孤独感を研究する
2-1 孤独の定義から始まる
2-2 文章完成法で孤独感を把握する
2-3 2つの軸と4つの象限
2-4 孤独感の構造
3 孤独感の変化
3-1 青年期の孤独感の構造の変化
3-2 ライフサイクルの中での孤独感
3-3 時間的展望に関する次元が出てくる
3-4 物理的条件から生まれる孤独感
3-5 3つの次元で説明できる心理的条件による孤独感
4 孤独感の類型
4-1 青年期の孤独感の4類型
4-2 各類型の特徴
4-3 孤独感の類型判別尺度(LSO)の作成
4-4 LSOを使った研究
5 孤独感と他の感情
5-1 見えていない部分を知るには
5-2 本当のことが調べられているか
5-3 孤独感の外延
5-4 生活感情を調べる
5-5 他の感情を構造化する
5-6 親和志向と達成志向
5-7 青年期の孤独感と他の感情
5-8 人生の各時期の孤独感の特徴
5-9 孤独感と嫉妬
5-10 整合性のある感情群
5-11 孤独感の外延研究のまとめ
6 現実の孤独感の分析
6-1 孤独感の研究はどこまで進んだか
6-2 事例研究 心理的離乳にともなう孤独感の変化
6-3 事例の紹介
6-4 問題・治療方針と面接経過
6-5 主訴に関わる異性への不信感が初めに出てくる
6-6 主訴とは別の異性の問題が出てくる
6-7 背景となる親や姉との関係が問題となる
6-8 自分に対する不信感が出てくる
6-9 終結へ向かう
7 心理的離乳と孤独感の変化 事例の分析を通して
7-1 秘密の世界を受け入れられない
7-2 A型とB型の間を行きつ戻りつする
7-3 C型への移行をもたらすのは人間不信
7-4 心理的離乳は抱え込む親からの脱出物語
7-5 腑甲斐ない自分に取り組む
7-6 自分の本当の姿を見せてしまう経験で開き直る
7-7 C型の人は自分に自信がない
7-8 D型の孤独感と心理的離乳
7-9 誰もが個別の人生を生きている

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