障がい児心理学への招待

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新心理学ライブラリ  21

障がい児心理学への招待

発達障がいとコミュニケーションを中心に
定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:入門

発行日:2013年7月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1323-0

サイズ:並製A5

ページ数:152ページ

在庫:在庫僅少

内容詳細

障がいをもつというのはどういうことなのでしょうか.また,障がいをもつ子どもたちの心理はどのようなものなのでしょうか.本書は,高次脳機能障害とされるいくつかの特徴的な障がい児,主に発達障がいの子どもたちを取り上げて,それぞれの具体例にもとづいてその行動様式・行動特徴,子どもたちへのかかわり方,さらに養育・療育の方法などを示しながら,その問題点を考えていきます.心理学を専攻する学生だけでなく,障がい児をもつ御家族の方にもおすすめの一冊です.

目次

はじめに

第I部 発達と障がい

第1章 発達の道程と障がい
  1.1 発達とは?
  1.2 障がいとは?
  1.3 発達と学習
  1.4 発達と成熟
  1.5 学習の積み重ねと学習準備性
  1.6 遺伝と環境
  1.7 行動発達の規定要因
  1.8 障がい事例との関連
  1.9 遺伝子と行動発達
  1.10 発達の道筋とその先行き
  1.11 ワディングトンの後成遺伝学的風景

第2章 発達障がいの種類とその特性
  2.1 障がいの種類
  2.2 視覚障害
  2.3 聴覚障害
  2.4 精神遅滞
  2.5 発達障がい―広汎性発達障害,その他

第II部 発達障がい

第3章 自閉症スペクトラム
  3.1 自閉症スペクトラムとは
  3.2 自閉症スペクトラムの基本特性―ウィングの「三つ組」
  3.3 自閉症スペクトラムに合併しやすい症状
  3.4 自閉症スペクトラムの特性を理解するための心理学的仮説
  3.5 自閉症スペクトラムの子どもへの支援
  3.6 おわりに

第4章 注意欠如/多動性障害(ADHD)
  4.1 ADHDとは何か
  4.2 ADHDの症状
  4.3 症状評価アセスメント
  4.4 その他の障がい・疾病との鑑別
  4.5 合併症
  4.6 ADHDの原因
  4.7 ADHDの教育と心理社会的介入
  4.8 ADHDの薬物療法
  4.9 成人のADHD

第5章 言語発達遅滞
  5.1 はじめに
  5.2 言語発達地帯とその定義
  5.3 〈ことば〉の獲得
  5.4 言語獲得装置(LAD)と言語獲得支援システム(LASS)
  5.5 前言語的コミュニケーションと母子相互作用
  5.6 基礎的概念行動の成立と身ぶりサイン
  5.7 探索活動と自己制御
  5.8 〈対ひと〉関係と〈対もの〉関係
  5.9 基礎的概念行動の形成と身ぶりの記号化
  5.10 シンボル機能の形成
  5.11 書記言語(文字言語)から音声言語(〈ことば〉)へ

第III部 発達障がいとコミュニケーション

第6章 発達障がいとコミュニケーション行動
  6.1 発達障がいとコミュニケーション行動
  6.2 コミュニケーション行動の障がいとその種類
  6.3 言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション
  6.4 非言語的コミュニケーション行動
  6.5 音声信号の特性
  6.6 皮膚感覚・触覚によるコミュニケーション
  6.7 相互作用としてのコミュニケーション行動
  6.8 コミュニケーション行動の機能
  6.9 コミュニケーション行動と情動的興奮のレベル
  6.10 個体内コミュニケーション
  6.11 非言語的信号による個体内コミュニケーション
  6.12 自己の概念形成と個体内コミュニケーション
  6.13 個体間コミュニケーション(外言)から個体内コミュニケーション(内言)へ―表象過程の形成

引用文献

人名索引

事項索引

執筆者紹介・分担

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