重力理論と宇宙論

SGCライブラリ  170

一般相対論を超える

重力理論と宇宙論

定価:
2,420
(本体:2,200円+税)
難易度:上級

発行日:2021年7月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1517-3

サイズ:並製B5

ページ数:176ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書では,一般相対論の基礎から始め,それを超えるのに必要な理論的要素を整理した上で,太陽系スケールの重力の実験・観測データを理論に反映させるための枠組みについて紹介する.さらに,有効場の理論の方法,massive gravity,Horava-Lifshitz理論という3つの例について,それぞれの発展と宇宙論への応用について解説する.

目次

第1章 一般相対論を超えたいのは何故か?

第2章 一般相対論とLovelock重力
  2.1 等価原理と計量
  2.2 一般相対論
  2.3 一般相対論の唯一性
  2.4 Lovelock重力
  2.5 一般相対論を超えるには?

第3章 PPN形式
  3.1 定式化
  3.2 PPNパラメータの制限
  3.3 例:スカラーテンソル理論の場合
  3.4 PPN 形式のまとめ

第4章 スカラーテンソル理論:有効場の理論の方法
  4.1 極大対称時空上の有効場の理論:ゴースト凝縮
  4.2 一様等方宇宙への拡張
  4.3 応用:インフレーション中の揺らぎの非Gauss性
  4.4 de Sitter極限:ゴーストインフレーション
  4.5 有効場の理論の方法のまとめ

第5章 Massive gravity
  5.1 Fierz-Pauli理論(1939)
  5.2 70年代初頭における進展
  5.3 dRGT理論(2010)
  5.4 dRGT理論の宇宙論解と安定性
  5.5 新しい理論への発展
  5.6 Massive gravityのまとめ

第6章 Horava-Lifshitz理論
  6.1 基本的な考え方
  6.2 Projectable理論
  6.3 他のバージョン
  6.4 宇宙論への応用
  6.5 Horava-Lifshitz理論のまとめ

第7章 最後に

参考文献
索引

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