確率論と関数論

SGCライブラリ  176

確率論と関数論

伊藤解析からの視点
定価:
2,530
(本体:2,300円+税)
難易度:中級

発行日:2022年5月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1543-2

サイズ:並製B5

ページ数:208ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

確率微積分から関数論の何が見えるか.学部4年から修士課程程度の数学・応用数理系の学生を対象に,予備知識として,解析学,積分論,確率論,関数論,微分幾何の初歩を仮定していくつかの話題を紹介.

目次

第1章 確率微積分からの準備
  1.1 連続な経路を持つ確率過程
  1.2 ブラウン運動
  1.3 マルチンゲール
  1.4 確率積分と伊藤の公式
  1.5 拡散過程
  1.6 確率微分方程式

第2章 調和関数とブラウン運動
  2.1 調和性とマルチンゲール
  2.2 容量と極集合
  2.3 ディリクレ問題
  2.4 グリーン関数
  2.5 調和関数の境界挙動
  2.6 優調和関数・劣調和関数

第3章 リーマン多様体上のブラウン運動
  3.1 ディリクレ形式によるアプローチ
  3.2 動径過程と比較定理
  3.3 ブラウン運動の大域的挙動

第4章 多様体上のブラウン運動と関数論
  4.1 等角不変性
  4.2 リーマン多様体上の劣調和関数
  4.3 多重劣調和関数と正則拡散過程
  4.4 ピカールの定理

第5章 調和写像・正則写像とブラウン運動
  5.1 多様体上のマルチンゲール
  5.2 調和写像とブラウン運動
  5.3 正則写像とブラウン運動

第6章 ネヴァンリンナ理論とブラウン運動
  6.1 古典的ネヴァンリンナ理論
  6.2 第1主定理
  6.3 有理形関数の第2主定理
  6.4 対数微分の補題
  6.5 カルタンの第2主定理

第7章 補遺
  7.1 確率論の基本事項
  7.2 解析学の基本事項
  7.3 リーマン多様体
  7.4 複素多様体

参考文献
索引

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