福祉心理学

内容詳細

「福祉」とは,一般に「しあわせ」を意味する言葉とされますが,どのような状態をそう感じるかは,その人の「心」が関係しています.そこで,しあわせを目指すには,心理学の知識を社会に還元し,工夫を試みることが課題となります.本書では,そのような福祉心理学の内容を,気鋭の著者陣が平易に解説します.公認心理師カリキュラムに対応しているため,心理職を目指す方にもおすすめです.

目次

第1章 社会福祉の歴史と動向
  1.1 社会福祉政策の動向
  1.2 権利擁護の流れ
  1.3 福祉政策の新しい展開
  復習問題
  参考図書

第2章 社会福祉の理念
  2.1 社会福祉の基本的考え方
  2.2 今後の社会福祉
  2.3 「つながり」の意識
  復習問題
  参考図書

第3章 社会福祉の法制度と心理専門職の仕事
  3.1 福祉関連法制度と心理専門職の役割
  3.2 多様な支援と心理専門職の仕事
  復習問題
  参考図書

第4章 福祉現場における活動の基本
  4.1 福祉領域での心理支援
  4.2 心理支援の諸相
  4.3 コミュニティ・アプローチ(臨床心理学的地域援助)
  4.4 支援者のメンタルヘルス
  復習問題
  参考図書

第5章 福祉分野の活動における倫理
  5.1 倫理の基本的基準
  5.2 公認心理師の活動と倫理
  5.3 代弁者としての倫理観
  5.4 ジレンマ
  復習問題
  参考図書

第6章 福祉における心理学的支援
  6.1 心理学的支援
  6.2 児童福祉領域における心理学的支援
  6.3 福祉領域全般で行われる心理学的支援
  復習問題
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第7章 児童保健福祉分野における活動
  7.1 児童保健福祉分野への心理専門職の参画
  7.2 健全育成の領域
  7.3 要保護児童等対策の領域
  復習問題
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第8章 家庭福祉分野における活動
  8.1 ひとり親家庭の支援
  8.2 配偶者からの暴力(DV)への対応
  8.3 貧困などの生活問題を抱える家庭への支援
  8.4 児童保健福祉分野及び家庭福祉分野の関係専門機関・施設
  復習問題
  参考図書

第9章 高齢者の福祉
  9.1 高齢者福祉に関する日本での取組み
  9.2 加齢に伴う変化
  9.3 認知機能
  9.4 身体機能
  9.5 運動機能
  9.6 社会生活と幸福感
  復習問題
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第10章 司法と福祉分野における活動
  10.1 児童福祉法と少年法の対象年齢
  10.2 要保護児童と通告
  10.3 犯罪少年・触法少年・ぐ犯少年
  10.4 児童福祉領域と少年司法領域との行き来について
  10.5 仮想事例
  復習問題
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第11章 障害者福祉分野の活動
  11.1 障害者福祉の概要
  11.2 身体障害者福祉
  11.3 知的障害者福祉
  11.4 精神障害者福祉
  11.5 発達障害者福祉
  11.6 地域の中で暮らすシステム
  復習問題
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第12章 虐待
  12.1 児童虐待
  12.2 障害者虐待
  12.3 高齢者虐待
  復習問題
  参考図書

第13章 認知症
  13.1 認知症とは
  13.2 認知症の症状
  13.3 認知症の原因
  13.4 認知症の評価
  13.5 社会的な取組み ― 認知症者と家族を支える社会づくり
  復習問題
  参考図書

引用文献
人名索引
事項索引

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