複素関数論

ライブラリ現代の数学への道  7

現代の数学への道

複素関数論

定価:
2,530
(本体:2,300円+税)
難易度:中級

発行日:2025年8月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1646-0

サイズ:並製A5

ページ数:232ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は理工系向けに複素関数論の基礎を解説した現代の数学への入門書である.著者の講義経験に基づいて,読者が興味を持って学習できるよう配慮した.複素関数論の本質的理解が深まるよう演習問題を多く掲載した,恰好の教科・参考書.

目次

第1章 複素数と複素平面
  1.1 複素数
  1.2 複素平面
  1.3 指数表示
  1.4 ベキと根
  1.5 複素平面上の集合と位相
  演習問題

第2章 正則関数
  2.1 複素関数
  2.2 極限
  2.3 連続
  2.4 複素微分
  2.5 微分に関する公式
  2.6 コーシー-リーマン方程式
  2.7 微分可能性の十分条件
  2.8 極座標に関するコーシー-リーマン方程式
  2.9 C1級関数と全微分可能関数
  2.10 ウィルティンガーの偏微分
  2.11 正則関数
  演習問題

第3章 初等関数
  3.1 指数関数
  3.2 対数関数
  3.3 複素数のベキ
  3.4 三角関数と双曲線関数
  演習問題

第4章 複素積分
  4.1 w(t)の微分
  4.2 w(t)の定積分
  4.3 曲線
  4.4 線積分
  4.5 線積分の基本的な性質
  4.6 原始関数
  4.7 コーシーの積分定理
  4.8 コーシーの積分定理の証明
  4.9 単連結領域と多重連結領域
  4.10 コーシーの積分公式
  4.11 正則関数の微分
  4.12 正則関数の高階微分
  4.13 リウヴィルの定理
  4.14 最大値の原理
  演習問題

第5章 級数
  5.1 複素数列
  5.2 級数
  5.3 ベキ級数
  5.4 テイラー級数
  5.5 ローラン級数
  5.6 一様収束
  5.7 収束ベキ級数の連続性
  5.8 収束ベキ級数の正則性
  5.9 項別微分と項別積分
  5.10 ベキ級数表示の一意性
  5.11 収束ベキ級数の掛け算
  5.12 正則関数に関する同値条件
  演習問題

第6章 孤立特異点と留数定理
  6.1 孤立特異点
  6.2 孤立特異点の分類
  6.3 留数
  6.4 コーシーの留数定理
  6.5 極における留数
  6.6 正則関数の零点
  6.7 零点と極
  6.8 孤立特異点における挙動
  6.9 有理型関数
  演習問題

第7章 留数計算
  7.1 線積分
  7.2 広義積分に関する注意
  7.3 有理関数の広義積分
  7.4 フーリエ変換
  7.5 三角関数を含む定積分
  7.6 メリン変換
  7.7 分数留数
  演習問題

第8章 偏角の原理
  8.1 偏角の原理
  8.2 回転数
  8.3 偏角の原理の応用
  8.4 コーシーの積分公式の一般化
  演習問題

第9章 無限遠点とリーマン球面
  9.1 拡張された複素平面
  9.2 リーマン球面
  9.3 孤立特異点としての無限遠点
  9.4 無限遠点における留数
  演習問題

問題の略解
参考文献
索引

サポート情報

正誤表

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