基礎 電力システム工学

書影

新・電気システム工学  11

基礎 電力システム工学

電力輸送技術の本質を知る
定価:
2,585
(本体:2,350円+税)
難易度:入門

発行日:2022年4月25日

発行:数理工学社

ISBN:978-4-86481-084-5

サイズ:上製A5

ページ数:240ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は電力システムの静的,動的な振る舞いを理解できるよう送電分野に絞って基礎から解説.全体像がつかめるよう図表や例題を多数掲載した好個の教科・参考書.

目次

第1章 緒論
  1.1 各国の電力事情
  1.2 電気事業の変遷
  1.3 電力輸送の特徴と責務
  コラム 日本の電気の事始め

第2章 送電方式
  2.1 直流と交流
  2.2 50Hzと60Hz
  2.3 送電電圧
  コラム 「n年でm倍の割合で増加」という場合に使える片対数グラフ
  2.4 交流の電気方式
  2章の問題

第3章 線路の構成
  3.1 構成の概要
  3.2 電線
  コラム エジソン電球と藤岡市助電球
  3.3 がいし
  3.4 鉄塔
  3章の問題

第4章 線路定数
  4.1 送電線の等価回路
  4.2 抵抗
  4.3 インダクタンス
  4.4 静電容量
  コラム 無効電力を考える(その1)
  4章の問題

第5章 定常時送電特性
  5.1 三相平衡状態の送電線
  5.2 短距離送電線(十数km以下)
  5.3 中距離送電線(20~100km)
  5.4 長距離送電線(数百km以上)
  コラム 四端子をどう読むか
  5章の問題

第6章 単位法
  6.1 単位法とは
  6.2 変圧器の単位法等価回路
  6.3 三相電力方程式の単位法表現
  6章の問題

第7章 円線図
  7.1 送電端円線図
  7.2 受電端円線図
  コラム 円線図による視覚的理解
  7.3 送受電端円線図
  7.4 調相
  コラム わが国でのSTATCOM設置例
  7.5 フェランチ効果
  7.6 同期発電機の自己励磁現象
  7章の問題

第8章 系統安定性
  8.1 系統安定性とは
  8.2 発電機の動揺方程式
  8.3 小擾乱同期安定性
  8.4 過渡安定性
  8.5 安定度向上策
  コラム わが国での直列コンデンサ設置例
  8.6 送電容量
  8章の問題

第9章 非対称故障計算
  9.1 対称座標法
  9.2 同期機の対称分モデル
  コラム わが国での三相の呼称
  9.3 発電機中性点インピーダンスの考慮
  9.4 無負荷同期機の非対称故障
  9.5 送電系統の対称分モデル
  9.6 送電系統の非対称故障
  9.7 並行2回線送電線の非対称故障
  9.8 中性点接地方式
  9章の問題

第10章 電力システムの保護
  10.1 保護リレー
  10.2 主保護と後備保護
  コラム わが国での初の盲点事故(御母衣事故)
  10.3 保護リレー方式
  10.4 事故波及防止リレー
  10章の問題

第11章 過電圧と絶縁
  11.1 過電圧とその種類
  11.2 雷過電圧
  11.3 開閉サージ
  11.4 短時間過電圧
  11.5 絶縁協調
  11章の問題

第12章 地中送電線路
  12.1 地中送電線路の構成
  12.2 地中送電線路の線路定数
  コラム 無効電力を考える(その2)
  12.3 地中送電線路の送電特性
  コラム 国際標準化とUHV送電システム
  12章の問題

付録 交流回路理論
  A.1 フェーザ
  A.2 交流インピーダンス
  A.3 キルヒホッフの法則
  A.4 交流電力

索引

サポート情報

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