コンパクト マクロ経済学

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コンパクト 経済学ライブラリ  2

コンパクト マクロ経済学

定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:入門

発行日:2008年6月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-125-7

サイズ:並製四六

ページ数:208ページ

在庫:品切れ

内容詳細

本書はマクロ経済学の「入門の入門書」である.初めて学ぶ大学生や短時間で基礎的知識を整理し直したい社会人の方,公務員試験や経済・経営系の資格試験を受験したい方のために,取り上げるトピックを精選し数学の使用をなるべく抑えて手軽に読み通せる構成とした.同時にPointで重要事項を整理し,図やコラムで内容を補填しながら学習できる.見開き・2色刷.

目次

第1章 マクロ経済学を学ぶ
  経済学の基本的性質
  ミクロ経済学の主要結論
  マクロ経済学の誕生と価格硬直性
  マクロ経済学における数量
  GDPを重視する理由
  フローとストック
  名目と実質
  マクロ経済学における需要と供給
  有効需要の原理とセイの法則
  マクロ経済学の普及と発展
  本章のまとめ

第2章 財市場の均衡
  分析を行ううえでの前提
  財市場における基本的な関係式(1)―閉鎖経済のケース
  財市場における基本的な関係式(2)―開放経済のケース
  総需要(1)―家計消費
  総需要(2)―設備投資・政府支出
  財市場の需給均衡(1)―IS曲線の導出
  財市場の需給均衡(2)―貯蓄と投資の一致
  本章のまとめ

第3章 金融市場の均衡
  資産市場におけるワルラス法則
  貨幣と債券
  債券価格と債券利回り
  貨幣需要(1)―取引動機にもとづく貨幣需要
  貨幣需要(2)―投機的動機にもとづく貨幣需要
  貨幣需要(3)―予備的動機にもとづく貨幣需要・通貨需要関数
  通貨(貨幣)供給(1)―通貨(貨幣)の範囲
  通貨(貨幣)供給(2)―日本の通貨供給量統計
  通貨(貨幣)供給(3)―中央銀行の役割
  通貨(貨幣)供給(4)―短期金融市場と金融政策
  通貨(貨幣)供給(5)―信用創造
  貨幣市場における需給均衡(1)―金利の決定
  貨幣市場における需給均衡(2)―LM曲線の導出
  本章のまとめ

第4章 IS-LM分析
  財市場と金融市場の同時均衡(1)―IS-LM分析
  財市場と金融市場の同時均衡(2)―数値例
  財政金融政策(1)―完全雇用の実現
  財政金融政策(2)―クラウディング・アウト効果
  財政金融政策(3)―流動性のわな
  不均衡からの調整(1)―財市場
  不均衡からの調整(2)―金融市場
  不均衡からの調整(3)―調整過程
  45度線分析(1)―均衡国民所得の決定
  45度線分析(2)―財政支出乗数
  45度線分析(3)―減税乗数
  45度線分析(4)―均衡予算乗数
  本章のまとめ

第5章 労働市場とAD-ASモデル
  マクロ経済学における失業
  労働市場の需給分析
  労働市場の不均衡
  供給サイドを表すAS曲線
  AD(総需要)曲線の導出
  AD-ASモデル
  本章のまとめ

第6章 労働市場をめぐる議論
  フィリップス曲線
  フリードマンの貨幣錯覚説
  貨幣錯覚説とスタグフレーション
  合理的期待形成とフィリップス曲線
  2つのマネタリズム
  ニューケインジアンと実質的硬直性
  名目賃金の硬直性
  3つのフィリップス曲線
  均衡失業率を求めて
  本章のまとめ

第7章 マクロ経済学の発展
  1970年代マクロ経済学論争の意味
  恒常所得仮説
  「将来を考えて行動する」視点の導入
  新しいIS曲線への準備
  新しいIS曲線
  金融政策ルール
  IS-MPモデル
  現代的マクロモデルのひな形
  本章のまとめ

第8章 マクロ経済学と日本経済
  戦後日本の景気循環・経済成長(1)―戦後復興期
  戦後日本の景気循環・経済成長(2)―高度成長期の始まり
  戦後日本の景気循環・経済成長(3)―高度成長期
  戦後日本の景気循環・経済成長(4)―安定成長期とバブルの時代
  戦後日本の景気循環・経済成長(5)―「失われた10年」以降
  失われた10年の日本
  生産性停滞による説明
  デフレによる不況
  デッド・デフレーション
  金融政策と日本経済
  これからの金融政策
  財政状況の悪化
  財政赤字の問題点
  歳出・歳入一体改革

文献案内
索引
執筆者紹介

サポート情報

その他

補遺


  コンパクト経済学ライブラリ 2
「コンパクト マクロ経済学」サポートページ



■第3章 金融市場の均衡
  通貨(貨幣)供給(2)―日本の通貨供給量統計に関する補足説明

日本銀行が公表している通貨量の統計については,ゆうちょ銀行の発足に伴う統計の見直しにより,
2008年6月9日に公表された同年5月分の統計から,従来の「マネーサプライ統計」に代えて,
「マネーストック統計」が公表されることになりました.
マネーストック統計の概要については下記URLをご参照ください.

日本銀行ホームページ「マネーストック」の解説
www.boj.or.jp/type/exp/stat/exms.htm

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