刑法総論

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法学叢書  12

法学叢書

刑法総論

定価:
3,080
(本体:2,800円+税)
難易度:中級

発行日:2015年2月25日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-220-9

サイズ:上製A5

ページ数:392ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

著者の長年の講義経験を踏まえ,刑法総論において基盤となる知識を整理し,必要項目を体系的に解説した基本書.たんに結論をまとめていくのではなく,それぞれの考え方の長所/短所を丁寧に述べ,結論にいたる思考過程や判断根拠を説き明かして斯学の諸問題を考える道筋を示した.「教場での語り」の雰囲気も残し、読者の日常的な感覚等から理解のヒントが得られるよう配慮している.刑法分野において精密な議論を行うための素養を身に付けたい法学部生・法科大学院生の必携書.

目次

第1編 基礎理論

第1章 刑法の基本原理・基本原則
  1.1 刑法の意義
  1.2 刑法・刑罰の目的と機能
  1.3 罪刑法定主義
  1.4 刑法の適用範囲
  1.5 犯罪の概念
  1.6 行為論――犯罪概念の基底
  1.7 犯罪論の体系
  1.8 責任原理(責任主義)

第2編 犯罪論

第2章 構成要件
  2.1 構成要件の概念
  2.2 構成要件要素
  2.3 構成要件の分類
  2.4 不作為犯
  2.5 因果関係
  2.6 構成要件的故意
  2.7 構成要件の錯誤(事実の錯誤)
  2.8 構成要件的過失

第3章 違法性
  3.1 違法性の概念
  3.2 正当防衛
  3.3 過剰防衛・誤想防衛
  3.4 緊急避難
  3.5 正当行為(35条)

第4章 責任
  4.1 責任の根拠とその実質
  4.2 責任能力
  4.3 故意・過失
  4.4 違法性の意識の可能性
  4.5 期待可能性

第5章 未遂犯
  5.1 未遂犯とその処罰の意義
  5.2 未遂犯の要件
  5.3 中止犯
  5.4 不能犯

第6章 正犯と共犯
  6.1 構成要件実現形態としての正犯と共犯
  6.2 正犯概念
  6.3 共犯の処罰根拠
  6.4 共犯の従属性
  6.5 共同正犯
  6.6 教唆犯
  6.7 幇助犯
  6.8 共犯に関する諸問題

第7章 犯罪の個数および競合
  7.1 罪数論とその犯罪論上の位置づけ
  7.2 一罪(本来的一罪)
  7.3 科刑上一罪(観念的競合・牽連犯)
  7.4 数罪

第3編 刑罰とその量定・執行

第8章 刑罰論
  8.1 刑罰論の意義
  8.2 刑罰の種類
  8.3 量刑
  8.4 刑の執行
  8.5 保安処分

事項索引
判例索引

サポート情報

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