マクロ経済学 第2版

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新経済学ライブラリ  3

マクロ経済学 第2版

定価:
3,630
(本体:3,300円+税)
難易度:中級

発行日:2009年2月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-131-8

サイズ:上製A5

ページ数:480ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

マクロ経済学の基本書として高い定評を得ている書を最新の研究進展を含めて大幅にバージョンアップ.第2版では,とくにマクロ経済学のミクロ的基礎,ニューケインジアンの理論,経済成長の理論について入門者にもわかりやすい丁寧な解説で拡充している.今日のマクロ経済の諸問題に対して,読者が自らの頭で考え,独自の処方箋を書けるようになるための知見を提供する.読みやすい2色刷.

目次

I 経済活動水準の決定(概説)
 1 マクロ経済学とは何か?
  1.1 マクロ経済学の目的
  1.2 経済活動水準の指標――GDPとは何か
  1.3 GDPの三面等価
  1.4 物価指数
  1.5 経済の基本構造――市場
  1.6 経済の基本構造――経済主体
  1.7 まとめと本書の特徴
  練習問題

 2 GDPの決定メカニズム
  2.1 総需要と総供給
  2.2 GDPと物価水準
  2.3 二つの考え方――ケインズ経済学と古典派経済学
  2.4 なぜ物価上昇は総需要を減少させるのか
  2.5 右上がりの総供給曲線
  2.6 垂直な総供給曲線
  2.7 総需要曲線と総供給曲線のシフト
  2.8 まとめ
  練習問題

 3 労働市場と完全雇用
  3.1 労働供給
  3.2 労働需要
  3.3 労働市場の均衡
  3.4 完全雇用水準のシフト要因
  3.5 完全雇用GDPとセイ法則
  3.6 まとめ
  練習問題

 4 不完全雇用経済と有効需要原理
  4.1 有効需要の原理
  4.2 GDPの決定
  4.3 45°線の図
  4.4 インフレギャップとデフレギャップ
  4.5 貯蓄と投資
  4.6 乗数と乗数過程
  4.7 まとめ
  練習問題

II 経済主体の行動
 5 家計の消費・貯蓄行動
  5.1 ライフサイクル仮説
  5.2 恒常所得仮説
  5.3 流動性制約下の消費・貯蓄
  5.4 マクロの消費・貯蓄関数
  5.5 マクロ経済学と消費・貯蓄
  5.6 まとめ
  練習問題

 6 企業の投資行動
  6.1 投資の2期間モデル
  6.2 投資の調整コスト
  6.3 トービンのq理論
  6.4 その他の投資関数
  6.5 まとめ
  練習問題

III 貨幣と経済活動
 7 貨幣需要
  7.1 貨幣のもつ三つの機能
  7.2 貨幣の需要動機
  7.3 取引動機と貨幣需要
  7.4 投機的動機と貨幣需要
  7.5 資産保有としての貨幣需要
  7.6 まとめ
  練習問題

 8 貨幣供給
  8.1 マネーサプライからマネーストックへ
  8.2 信用創造
  8.3 ハイパワード・マネーと貨幣乗数
  8.4 貨幣供給のシーニョレッジ
  8.5 まとめ
  練習問題

IV マクロ諸変数の同時決定
 9 マクロ経済の一般均衡
  9.1 フロー市場とストック市場
  9.2 労働市場と生産物市場
  9.3 資産市場
  9.4 マクロモデル
  9.5 まとめ
  練習問題

 10 古典派経済学の体系
  10.1 完全雇用均衡
  10.2 数量方程式と貨幣の中立性
  10.3 貯蓄・投資と自然利子率
  10.4 まとめ
  練習問題

 11 ケインズ経済学の体系
  11.1 名目賃金率の下方硬直性
  11.2 不完全雇用均衡
  11.3 総需要・総供給分析
  11.4 IS-LM分析
  11.5 財政・金融政策の効果
  11.6 まとめ
  練習問題

 12 マクロモデルの比較
  12.1 価格調整と数量調整
  12.2 供給サイドと需要サイド
  12.3 貨幣の中立性と貨幣錯覚
  12.4 貸付資金説と流動性選好説
  12.5 マクロ安定化政策
  12.6 一般性と総合化
  12.7 まとめ
  練習問題

V インフレーションと景気循環
 13 インフレーション
  13.1 インフレの経済効果
  13.2 インフレ期待とIS-LM分析
  13.3 伝統的インフレ理論
  13.4 フィリップス曲線
  13.5 自然失業率仮説
  13.6 インフレ過程
  13.7 スタグフレーションとデフレ
  13.8 資産インフレとバブル
  13.9 まとめ
  練習問題

 14 景気循環
  14.1 景気循環の特徴
  14.2 景気循環理論
  14.3 天井・床型景気循環論
  14.4 均衡景気循環論
  14.5 ニュー・ケインジアンの景気循環論
  14.6 まとめ
  練習問題

VI 政府の経済活動とマクロ安定化政策
 15 政府の経済活動
  15.1 政府の役割
  15.2 財政政策の目標と手段
  15.3 金融政策の目標と手段
  15.4 政策運営の一般理論
  15.5 政策発動のアナウンスメント効果
  15.6 中間目標と最終目標
  15.7 まとめ
  練習問題

 16 マクロ安定化政策
  16.1 金融政策の伝播経路
  16.2 マネタリスト・ケインジアン論争:相対的有効性
  16.3 クラウディング・アウトと公債の中立命題
  16.4 合理的期待革命:絶対的有効性
  16.5 政策運営の積極主義
  16.6 まとめ
  練習問題

VII 経済成長,国際マクロ経済学
 17 資本蓄積と経済成長
  17.1 新古典派成長モデル
  17.2 技術進歩と経済成長
  17.3 非均斉的成長の可能性
  17.4 黄金率と最適成長
  17.5 内生的成長モデル
  17.6 まとめ
  練習問題

 18 開放マクロ政策
  18.1 国際収支
  18.2 為替相場制と資本移動
  18.3 利子裁定
  18.4 開放経済のマクロ・モデル
  18.5 国内バランスと対外バランス
  18.6 まとめ
  練習問題

 19 経常収支と為替レート
  19.1 経常収支の調整
  19.2 為替レートの決定
  19.3 マクロ経済の国際連動性
  19.4 政策協調
  19.5 まとめ
  練習問題

参考文献
練習問題解答
索引

サポート情報

その他

正誤表


  新・経済学ライブラリ 3
「マクロ経済学 第2版」サポートページ



■ 正誤表

『マクロ経済学 第2版』(第1刷)に誤りがございましたので,お詫びして訂正いたします.

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