ゲーム理論講義

書影

新経済学ライブラリ  別巻12

ゲーム理論講義

定価:
2,530
(本体:2,300円+税)
難易度:入門

発行日:2012年2月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-175-2

サイズ:上製A5

ページ数:240ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は,非協力ゲームと協力ゲームの両方をバランス良く扱った,ゲーム理論のスタンダードなテキストである.数学的知識が十分でない方でもわかるようできるだけ平易な例から出発し,基本的概念,発展的内容につながるよう解説している.また,例や証明は他書ではふれられていないオリジナルなものを多く紹介する.同著者による『演習ゲーム理論』と整合的に補完し合う内容となっており,両書を併用することでゲーム理論を確実に修得できるよう執筆されている.大学学部生や大学院等で専門的に学ぼうとする方にもお薦めのテキスト.2色刷.

目次

0 序章

1 戦略形ゲームと戦略の支配
  1.1 戦略形ゲームの表現
  1.2 支配戦略と支配戦略均衡
  1.3 パレート最適性と囚人のジレンマ

2 逐次消去均衡
  2.1 逐次消去均衡
  2.2 戦略の逐次消去とそのプロセス
  2.3 戦略の逐次消去と共有知識の仮定
  2.4 美人投票ゲームと複占市場ゲーム

3 ナッシュ均衡
  3.1 ナッシュ均衡の定義
  3.2 ゲームのナッシュ均衡
  3.3 ナッシュ均衡と戦略の逐次消去

4 2人ゼロ和ゲーム
  4.1 2人ゼロ和ゲームの定義
  4.2 2人ゼロ和ゲームの鞍点
  4.3 鞍点の交換可能性
  4.4 マックスミニ戦略

5 混合戦略の導入と均衡点の存在
  5.1 混合戦略の定義
  5.2 ナッシュ均衡の存在
  5.3 2人ゲームにおけるナッシュ均衡の求め方

6 展開形ゲーム
  6.1 選択が逐次的なゲーム
  6.2 展開形ゲームの表現
  6.3 展開形ゲームにおける戦略
  6.4 サブゲーム完全均衡
  6.5 戦略形ゲームへの変換

7 偶然手番のある展開形ゲームと完全ベイジアン均衡
  7.1 偶然手番のあるゲーム
  7.2 完全ベイジアン均衡
  7.3 脅し戦略とサブゲーム完全均衡,完全ベイジアン均衡――経済学的応用例

8 繰り返しゲーム
  8.1 繰り返し囚人のジレンマ
  8.2 有限繰り返しゲームの定義
  8.3 無限繰り返しゲームの定義
  8.4 囚人のジレンマの解決

9 提携形ゲーム
  9.1 提携形ゲームの定義
  9.2 特性関数の性質
  9.3 プレイヤーの利得の変換――戦略的同等性
  9.4 費用ゲームと費用節約ゲーム

10 提携形ゲームのコア
  10.1 利得ベクトルと配分
  10.2 ゲームの解と配分の支配
  10.3 コアの性質

11 コアの存在条件といろいろなゲームのコア
  11.1 対称ゲームとそのコア
  11.2 コアの存在する必要十分条件
  11.3 凸ゲームとそのコア

12 安定集合
  12.1 安定集合の定義
  12.2 3人拒否権ゲームの安定集合
  12.3 3人多数決ゲームの安定集合
  12.4 凸ゲームの安定集合

13 仁と破産問題
  13.1 仁の定義
  13.2 最小コア,εコアとの関係
  13.3 破産ゲームの仁

14 交渉集合とカーネル
  14.1 交渉集合
  14.2 カーネルと準カーネル
  14.3 カーネルの整合性
  14.4 破産ゲームのカーネルと仁

15 シャープレイ値
  15.1 シャープレイ値の定義
  15.2 存在証明といくつかの重要な性質
  15.3 シャープレイ値の計算
  15.4 費用分担問題のシャープレイ値

16 シャープレイ値の投票問題への応用
  16.1 投票ゲーム
  16.2 シャープレイ=シュービック投票力指数
  16.3 重み付き多数決ゲーム
  16.4 国連安全保障理事会における理事国の投票力指数

17 ナッシュの交渉問題
  17.1 交渉問題の定式化
  17.2 交渉解とナッシュ解
  17.3 ナッシュ解の4つの公理

参考文献
索引

サポート情報

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