財政学

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ライブラリ 今日の経済学  12

財政学

定価:
2,750
(本体:2,500円+税)
難易度:入門

発行日:2019年9月25日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-297-1

サイズ:並製A5

ページ数:264ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

財政学を学ぶ際には,「市場の失敗」・「政府の失敗」をはかるバランス感覚が必要である.すなわち,市場メカニズムは経済理論の上で優位性があるものの,現実には実証面も含めて市場経済を吟味しなければならない.また,政府による税の徴収や公債の発行は,現役世代/将来世代への負担を冷静に検討する必要がある.さらに両者を判断するバランス感覚も個人によって異なるので,合意形成のしくみも理解しなければならない.本書では最新の研究成果をまじえてこれらのトピックを一つひとつ丁寧に説き明かし,公共部門の経済的役割を分析していく.章末には充実した練習問題を掲載.2色刷.

目次

第1章 財政の役割
  1.1 公共部門とは
  1.2 資源配分の効率化機能
  1.3 所得再分配機能
  1.4 経済安定化機能
  練習問題

第2章 マクロ経済政策
  2.1 マクロ生産関数
  2.2 国民所得と三面等価の原理
  2.3 国民所得の決定
  2.4 税制と乗数
  2.5 IS-LM分析
  2.6 AD-AS分析
  2.7 おわりに
  練習問題

第3章 厚生経済学の定理
  3.1 完全競争
  3.2 パレート最適
  3.3 純粋交換経済
  3.4 数式による説明
  3.5 図による説明
  3.6 厚生経済学の第2定理
  3.7 厚生経済学の定理の政策的意味
  練習問題

第4章 所得再分配
  4.1 最適な所得分配
  4.2 格差の指標
  補論 数学補足
  練習問題

第5章 余剰分析
  5.1 余剰とは何か
  5.2 余剰分析による税制の検討:従量税
  5.3 余剰分析による税制の検討:従価税
  5.4 税の帰着
  5.5 余剰分析による税制の検討:労働所得税
  補論 数学補足
  練習問題

第6章 最適課税
  6.1 モデル
  6.2 図による理解
  6.3 ラムゼー・ルールへの批判
  6.4 独占企業の差別価格
  補論 対数表示と価格弾力性
  練習問題

第7章 公共財
  7.1 公共財の定義:排除不可能性と非競合性
  7.2 公共財のパレート効率的供給
  7.3 公共財の自発的供給:ナッシュ均衡
  7.4 公共財の公的供給:リンダール均衡
  7.5 リンダール均衡とただ乗り
  7.6 ただ乗りの防止と現実性
  補論 ラグランジュ未定乗数法:等号制約条件付き極値問題
  練習問題

第8章 外部性
  8.1 はじめに
  8.2 外部不経済効果と「市場の失敗」
  8.3 ボーモル・オーツ税
  8.4 排出権取引市場
  8.5 コモンズ(共有地)の悲劇
  8.6 環境汚染と経済発展
  練習問題

第9章 国債
  9.1 国債とは
  9.2 財政の維持可能性
  9.3 国債発行の合理性
  9.4 国債の負担
  9.5 中立命題の現実性
  9.6 財政収支の均衡化:財政維持可能性再論
  練習問題

第10章 年金
  10.1 公的年金の必要性
  10.2 公的年金の仕組みと種類
  10.3 公的年金の経済学的側面
  10.4 労働供給に与える影響
  10.5 年金改革
  10.6 年金と介護
  練習問題

第11章 公共投資
  11.1 公共投資とは
  11.2 「現在消費」と「将来消費」の間の選択
  11.3 一括税による公債償還と資源配分にゆがみをともなう税による公債償還
  11.4 公共投資と経済成長:ソロー・モデル
  11.5 公共投資と経済成長:バロー・モデル
  11.6 様々な公共投資の可能性:教育投資,健康投資と公的育児サービス
  11.7 生活基盤公共投資
  補論 2期間一般均衡モデルの定式化
  練習問題

第12章 社会的選択
  12.1 個人の選好と社会的選好
  12.2 2つの政策
  12.3 構造誘導均衡
  12.4 確率的投票均衡
  補論 投票のパラドクス
  練習問題

第13章 地方財政
  13.1 地方公共団体
  13.2 分権化定理
  13.3 スピルオーバー効果
  13.4 課税競争
  13.5 地方政府と中央政府
  13.6 道州制
  練習問題

索引

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その他

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