数理科学 2026年8月号

2006年度 日本数学会出版賞受賞
科学の最前線を紹介する月刊誌

自然科学と社会科学はいまどこまで研究されているか,つねに科学の最前線を明らかにし,大学・企業で注目を浴びている雑誌です.
毎月20日発売 B5判 約80ページ 定価(本体:954円+税)

定期購読申込
数理科学 2026年8月号 No.758

ブラックホールの探究2026

極限時空の解明から異分野交流へ向けて
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2026年8月

JAN:4912054690860

在庫:在庫あり

内容詳細

ブラックホールは,一度入ると光さえも抜け出せない天体というイメージで,多くの人に知られています.一般相対性理論によりその存在が予言され,これまでの観測で私たちの住む宇宙にいくつもの候補となる天体の存在が確認されています.また,近年では量子情報や量子重力といった先端的研究の舞台となり,現代物理学の重要なキーワードの一つとなっています.本特集では,不思議な天体として,また理論物理発展の鍵としてのブラックホールに,様々な視点・切り口から迫っていきます.

表紙CGコメント

今回の表紙では,クラドニ図形を 3 次元空間へ拡張した数理モデルをもとに描画しています.クラドニ図形とは,振動する板の上で砂などが集まってできる平面上のパターンであり,板が特定の周波数で振動するとき,その不動点が線上に現れます.これは節線と呼ばれ, 陰関数によって定義されます.ここでは,3 次元空間上に 3 方向の三角関数を組み合わせたスカラー場を定義し,その零等値面を「節面」とみなしています.空間中にランダムに配置した点をスカラー場の勾配に沿って繰り返し節面へ近づけ,その形状を可視化しています.(村石健翔・巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    白水徹也
  • ブラックホール小史
    前田恵一
  • ブラックホールの数理
    ~ 一意性定理と特異点定理のエッセンス ~
    石橋明浩
  • さまざまなブラックホールと形成シナリオ
    ~ ブラックホール形成の物理の基本的理解を目指して ~
    関口雄一郎
  • ブラックホールの観測,撮影
    高橋労太
  • ブラックホールとホログラフィー原理
    西岡辰磨
  • ブラックホールと物性理論
    岡村 隆
  • ブラックホールと量子情報理論
    高柳 匡
  • ブラックホールと量子重力
    ~ 笠-高柳公式からアイランド公式へ ~
    宇賀神知紀
  • 本当にブラックホールか
    中尾憲一

書評

  • 創発するブラックホール
    ~ 量子情報理論とAdS/CFT対応からのアプローチ ~
    玉岡幸太郎

『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話

  • 初めてのアメリカ大陸横断旅行
    甘利俊一

連載

  • 代数学でめぐる物理学の世界 1
    ~ 物理学と数学 ~
    川村嘉春

サポート情報

関連雑誌