数理科学 2026年5月号

2006年度 日本数学会出版賞受賞
科学の最前線を紹介する月刊誌

自然科学と社会科学はいまどこまで研究されているか,つねに科学の最前線を明らかにし,大学・企業で注目を浴びている雑誌です.
毎月20日発売 B5判 約80ページ 定価(本体:954円+税)

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数理科学 2026年5月号 No.755

初学者を悩ます物理の概念

理解の勘所を押さえるキーワード
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2026年5月

JAN:4912054690563

在庫:在庫あり

内容詳細

様々な分野・領域に分かれている物理学ですが,基礎となる理論は共通するため,異なる分野でも同様の概念・言葉が登場します.そういった概念や言葉には物理学特有の意味をもつものもあり,興味深い一方で,分野外の方や初学者にとっては理解しづらいものも少なくありません.本特集では,そういった物理学によく登場し使われるものの,初学者にとっては少しピンとこないような概念や言葉について,それがどういったものなのか,どのように用いられるのか,関連の深い題材や具体例を通して迫っていきます.

表紙CGコメント

今回の表紙画像では,3 種類の正弦波を重ね合わせて得られる干渉痕によって模様をつくっています.ボロノイ分割によって平面を分割し,その領域ごとに回転と色を与え,異なる干渉痕を生じさせています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    加藤岳生
  • ハミルトニアンとは
    ~ さまざまな視点から一つの関数を眺める ~
    渡辺宙志
  • エントロピー
    ~ 熱力学,統計力学,情報理論の交差 ~
    白石直人
  • 区別不可能な粒子の不思議
    ~ 粒子の統計性と第二量子化 ~
    加藤岳生
  • なぜスピンが必要か
    ~ 代数構造からみたディラック方程式の作り方 ~
    松尾 衛
  • 量子もつれの自然像
    ~ 非局所実在性とベル不等式 ~
    筒井 泉
  • トポロジカル相の物性とベリー位相
    村上修一
  • 多体問題における対称性
    ~ 対称性が規定する多体系の量子相 ~
    押川正毅
  • 平衡と非平衡
    ~ エントロピー,ゆらぎ ~
    齊藤圭司
  • 非エルミート量子力学入門
    羽田野直道

書評

  • 一歩踏み込む素粒子物理学
    ~ 弦理論と弦の場 ~
    石橋延幸

『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話

  • 国際会議の別の楽しみ
    甘利俊一

研究室の窓

  • 幾何的深層学習から圏論的深層学習へ
    丸山善宏

サポート情報

次号の予告

書影
数理科学 2026年6月号 No.756

《コホモロジー》の姿

数理構造の本質を映す代数的技法に迫る
トポロジー由来の数学概念である《コホモロジー》は,幾何学的情報を代数的に記述する言語として,現代数理科学の多くの場面で重要な役割を果たしています.またフィールズ賞の受賞研究においても必ずと言っていいほどにその言葉が現れ,20世紀の数学が生み出した偉大な理論の一つとなっています.本特集ではコホモロジーの姿・意義・役割を捉えることを目標に,多様な分野においてコホモロジーの技法が活躍する様子に迫ります.

巻頭言(清水勇二)/ベクトル解析からコホモロジーへ ― 閉曲面のベクトル場とトポロジー(松村朝雄)/単体分割に基づく位相空間のホモロジー・コホモロジー(和久井道久)/微分可能多様体のド・ラームコホモロジー(逆井卓也)/コホモロジーとスペクトル系列(松田茂樹)/コホモロジー上の代数構造と幾何(前野俊昭)/複素幾何とコホモロジー(金沢篤)/数論幾何とエタールコホモロジー(伊藤和広)/コホモロジーと無限圏の進展(岩成勇)/物理学とコホモロジー ― 場の理論と幾何学(加藤晃史)

関連雑誌

《コホモロジー》の姿

1,049円(税込)

楕円関数

1,049円(税込)

行列がもたらす数理の表現

1,049円(税込)