数理科学 2026年3月号

2006年度 日本数学会出版賞受賞
科学の最前線を紹介する月刊誌

自然科学と社会科学はいまどこまで研究されているか,つねに科学の最前線を明らかにし,大学・企業で注目を浴びている雑誌です.
毎月20日発売 B5判 約80ページ 定価(本体:954円+税)

定期購読申込
数理科学 2026年3月号 No.753

楕円関数

周期が織りなす豊穣な世界
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2026年3月

JAN:4912054690365

在庫:在庫あり

内容詳細

本特集のテーマである「楕円関数」は数学の一分野であり,数論をはじめ,代数学,幾何学,解析学,数理物理学などで重要な役割を果たしています.また,その基盤となる楕円曲線は,符号理論や暗号理論をはじめとする現代の数理科学において広く活用されています.本特集では楕円関数にまつわる様々なテーマについて現代的視点から迫ります.

表紙CGコメント

今回の表紙画像は,織物技術の 1 つである多重織りをもとに作成しました.多重織りは 1 枚の布に複数の層構造を与える技法で,織物組織に適切な構造を与えることで得られます.数学的に見ると,これは行列としての織物組織の小行列の構造によって定まります.この表紙画像は 3 つのグラデーション組織の三重織シミュレーション画像です.(巴山竜来)

目次

特集

  • 楕円関数の魅力
    桂 利行
  • 楕円関数入門
    ~ ヤコビの楕円関数とワイエルシュトラスの楕円関数 ~
    武部尚志
  • 楕円関数と代数幾何学
    ~ 3次曲線の複素代数幾何学 ~
    小木曽啓示
  • 楕円関数と数論
    三枝洋一
  • 楕円函数とパンルヴェ方程式
    坂井秀隆
  • 楕円関数と可積分系概観
    中村佳正
  • Weierstrass-Bakerの超楕円関数論
    松谷茂樹
  • 楕円曲線暗号
    安田雅哉
  • 楕円関数と数値解析
    大浦拓哉
  • 楕円関数と数理物理
    山田泰彦

『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話

  • 学位審査と観光
    ~ 学問における異端 ~
    甘利俊一

連載

  • 冷却原子と開放量子多体系の物理 3
    ~ 冷却原子の基礎(2) ~
    中川大也

サポート情報

次号の予告

書影
数理科学 2026年4月号 No.754

ルベーグ積分を使いこなす!

「積分」概念の拡がりとそのいろは
リーマン積分の拡張であるルベーグ積分は,積分にまつわる厳密な理論展開を進める上で欠かせない道具であり,現代の解析学において必須の理論となっています.本特集では,測度論・ルベーグ積分の基本概念や理論を組み立てる上での動機,アイデアの解説をはじめとして,測度論の意義やルベーグ積分の有用性を種々の分野からの見地を介して捉えつつ,ルベーグ積分の「使い方・使われ方」に迫ります.

巻頭言(曽布川拓也)/測度・ルベーグ積分とその本質(曽布川拓也)/収束定理の理論と使い方(出耒光夫)/ルベーグ積分と函数解析(小川卓克)/ルベーグ積分とフーリエ解析(森藤紳哉)/Fourier級数の収束問題(中井英一)/博徒と酔漢を記述する言語としてのルベーグ積分(吉田伸生)/いろいろな積分との関係(1) ― ダンジョワ積分,ペロン積分,ヘンストック-クルツワイル積分(川崎敏治)/いろいろな積分との関係(2) ― ショケ積分とその周辺(河邊淳)

関連雑誌