数理科学 2026年4月号

2006年度 日本数学会出版賞受賞
科学の最前線を紹介する月刊誌

自然科学と社会科学はいまどこまで研究されているか,つねに科学の最前線を明らかにし,大学・企業で注目を浴びている雑誌です.
毎月20日発売 B5判 約80ページ 定価(本体:954円+税)

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数理科学 2026年4月号 No.754

ルベーグ積分を使いこなす!

「積分」概念の拡がりとそのいろは
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2026年4月

JAN:4912054690464

在庫:在庫あり

内容詳細

リーマン積分の拡張であるルベーグ積分は,積分にまつわる厳密な理論展開を進める上で欠かせない道具であり,現代の解析学において必須の理論となっています.本特集では,測度論・ルベーグ積分の基本概念や理論を組み立てる上での動機,アイデアの解説をはじめとして,測度論の意義やルベーグ積分の有用性を種々の分野からの見地を介して捉えつつ,ルベーグ積分の「使い方・使われ方」に迫ります.

表紙CGコメント

同心円状の画像を 2 枚,中心を外して重ね合わせると干渉痕(モアレ)が表れます.今回の画像では,それを 3 次元に拡張し,同心球状の 3 次元形状を中心を外して重ね合わせ,その共通部分を取り出して表れる形状を描画しています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    曽布川拓也
  • 測度・ルベーグ積分とその本質
    曽布川拓也
  • 収束定理の理論と使い方
    出耒光夫
  • ルベーグ積分と函数解析
    小川卓克
  • ルベーグ積分とフーリエ解析
    森藤紳哉
  • Fourier級数の収束問題
    中井英一
  • 博徒と酔漢を記述する言語としてのルベーグ積分
    吉田伸生
  • いろいろな積分との関係(1)
    ~ ダンジョワ積分,ペロン積分,ヘンストック–クルツワイル積分 ~
    川崎敏治
  • いろいろな積分との関係(2)
    ~ ショケ積分とその周辺 ~
    河邊 淳

『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話

  • 国際会議で発表する
    甘利俊一

連載

  • 量子集合論入門 12
    ~ 量子論理における可換性 ~
    小澤正直
  • 冷却原子と開放量子多体系の物理 4
    ~ 冷却原子の基礎(3) ~
    中川大也

サポート情報

次号の予告

書影
数理科学 2026年5月号 No.755

初学者を悩ます物理の概念

理解の勘所を押さえるキーワード
様々な分野・領域に分かれている物理学ですが,基礎となる理論は共通するため,異なる分野でも同様の概念・言葉が登場します.そういった概念や言葉には物理学特有の意味をもつものもあり,興味深い一方で,分野外の方や初学者にとっては理解しづらいものも少なくありません.本特集では,そういった物理学によく登場し使われるものの,初学者にとっては少しピンとこないような概念や言葉について,それがどういったものなのか,どのように用いられるのか,関連の深い題材や具体例を通して迫っていきます.

巻頭言(加藤岳生)/ハミルトニアンとは ― さまざまな視点から一つの関数を眺める(渡辺宙志)/エントロピー ― 熱力学,統計力学,情報理論の交差(白石直人)/区別不可能な粒子の不思議 ― 粒子の統計性と第二量子化(加藤岳生)/なぜスピンが必要か ― 代数構造からみたディラック方程式の作り方(松尾衛)/量子もつれの自然像 ― 非局所実在性とベル不等式(筒井泉)/トポロジカル相の物性とベリー位相(村上修一)/多体問題における対称性 ― 対称性が規定する多体系の量子相(押川正毅)/平衡と非平衡 ― エントロピー,ゆらぎ(齊藤圭司)/非エルミート量子力学入門(羽田野直道)

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