数理科学 2026年7月号

2006年度 日本数学会出版賞受賞
科学の最前線を紹介する月刊誌

自然科学と社会科学はいまどこまで研究されているか,つねに科学の最前線を明らかにし,大学・企業で注目を浴びている雑誌です.
毎月20日発売 B5判 約80ページ 定価(本体:954円+税)

定期購読申込
数理科学 2026年7月号 No.757

《D加群》の拡がり

代数・解析・幾何をつなぐ現代数学の言葉
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2026年7月

JAN:4912054690761

在庫:在庫あり

内容詳細

微分方程式をホモロジー代数的に捉える理論である《D加群》は,代数解析学を中心として現代数学の広範な研究領域で活躍しており,柏原正樹先生のアーベル賞受賞も相まって大変に注目を集めています.本特集では,D加群の定義や諸性質の基本的な解説から,その豊かな数理と多様な分野への応用を取り上げ,D加群のアイデアの面白さや魅力,可能性に迫ります.

表紙CGコメント

今月の表紙画像では,正 16 胞体を 4 次元空間の中で回転しながら変形させ,その 3 次元切断面をレンダリングしています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    桑垣 樹
  • D加群入門
    ~ つるかめ算からD加群のフーリエ変換まで ~
    社本陽太
  • D加群とリーマン-ヒルベルト対応
    竹内 潔
  • D加群とホッジ理論
    齋藤隆大
  • D加群と表現論
    疋田辰之
  • D加群とp進微分方程式
    ~ 数論的D加群の例を通じて ~
    宮谷和尭
  • D加群と幾何学的Langlands予想
    越川皓永
  • D加群とシンプレクティック幾何,ミラー対称性
    三田史彦
  • D加群と双有理幾何学における特異点
    河上龍郎

コラム

  • ガンマ関数とD加群
    ~ 差分加群とD加群のメリン変換から見るガンマ関数 ~
    社本陽太

『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話

  • スポーツと私
    甘利俊一

連載

  • 冷却原子と開放量子多体系の物理 6
    ~ 冷却原子を用いた量子シミュレーション(2) ~
    中川大也

サポート情報

次号の予告

書影
数理科学 2026年8月号 No.758

ブラックホールの探究2026

極限時空の解明から異分野交流へ向けて
ブラックホールは,一度入ると光さえも抜け出せない天体というイメージで,多くの人に知られています.一般相対性理論によりその存在が予言され,これまでの観測で私たちの住む宇宙にいくつもの候補となる天体の存在が確認されています.また,近年では量子情報や量子重力といった先端的研究の舞台となり,現代物理学の重要なキーワードの一つとなっています.本特集では,不思議な天体として,また理論物理発展の鍵としてのブラックホールに,様々な視点・切り口から迫っていきます.

巻頭言(白水徹也)/ブラックホール小史(前田恵一)/ブラックホールの数理 ― 一意性定理と特異点定理のエッセンス(石橋明浩)/さまざまなブラックホールと形成シナリオ ― ブラックホール形成の物理の基本的理解を目指して(関口雄一郎)/ブラックホールの観測,撮影(高橋労太)/ブラックホールとホログラフィー原理(西岡辰磨)/ブラックホールと物性理論(岡村隆)/ブラックホールと量子情報理論(高柳匡)/ブラックホールと量子重力 ― 笠-高柳公式からアイランド公式(宇賀神知紀)/本当にブラックホールか(中尾憲一)

関連雑誌

《コホモロジー》の姿

1,049円(税込)

初学者を悩ます物理の概念

1,049円(税込)

楕円関数

1,049円(税込)