数理科学 2026年6月号

2006年度 日本数学会出版賞受賞
科学の最前線を紹介する月刊誌

自然科学と社会科学はいまどこまで研究されているか,つねに科学の最前線を明らかにし,大学・企業で注目を浴びている雑誌です.
毎月20日発売 B5判 約80ページ 定価(本体:954円+税)

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数理科学 2026年6月号 No.756

《コホモロジー》の姿

数理構造の本質を映す代数的技法に迫る
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2026年6月

JAN:4912054690662

在庫:在庫あり

内容詳細

トポロジー由来の数学概念である《コホモロジー》は,幾何学的情報を代数的に記述する言語として,現代数理科学の多くの場面で重要な役割を果たしています.またフィールズ賞の受賞研究においても必ずと言っていいほどにその言葉が現れ,20世紀の数学が生み出した偉大な理論の一つとなっています.本特集ではコホモロジーの姿・意義・役割を捉えることを目標に,多様な分野においてコホモロジーの技法が活躍する様子に迫ります.

表紙CGコメント

今月の表紙画像では超立体である正八胞体を 4 次元空間に敷き詰め,その 3 次元切断面をレンダリングしています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    清水勇二
  • ベクトル解析からコホモロジーへ
    ~ 閉曲面のベクトル場とトポロジー ~
    松村朝雄
  • 単体分割に基づく位相空間のホモロジー・コホモロジー
    和久井道久
  • 微分可能多様体のド・ラームコホモロジー
    逆井卓也
  • コホモロジーとスペクトル系列
    松田茂樹
  • コホモロジー上の代数構造と幾何
    前野俊昭
  • 複素幾何とコホモロジー
    金沢 篤
  • 数論幾何とエタールコホモロジー
    伊藤和広
  • コホモロジーと無限圏の進展
    岩成 勇
  • 物理学とコホモロジー
    ~ 場の理論と幾何学 ~
    加藤晃史

書評

  • 原理と意味から理解する ベイズ統計 入門講義
    矢野恵佑

『めくるめく数理の世界』から“こぼれた”こぼれ話

  • 学界には鬼も仏もいる
    甘利俊一

連載

  • 冷却原子と開放量子多体系の物理 5
    ~ 冷却原子を用いた量子シミュレーション(1) ~
    中川大也

サポート情報

次号の予告

書影
数理科学 2026年7月号 No.757

《D加群》の拡がり

代数・解析・幾何をつなぐ現代数学の言葉
微分方程式をホモロジー代数的に捉える理論である《D加群》は,代数解析学を中心として現代数学の広範な研究領域で活躍しており,柏原正樹先生のアーベル賞受賞も相まって大変に注目を集めています.本特集では,D加群の定義や諸性質の基本的な解説から,その豊かな数理と多様な分野への応用を取り上げ,D加群のアイデアの面白さや魅力,可能性に迫ります.

巻頭言(桑垣樹)/D加群入門 ― つるかめ算からD加群のフーリエ変換まで(社本陽太)/D加群とリーマン-ヒルベルト対応(竹内潔)/D加群とホッジ理論(齋藤隆大)/D加群と表現論(疋田辰之)/D加群とp進微分方程式 ― 数論的D加群の例を通じて(宮谷和尭)/D加群と幾何学的Langlands予想(越川皓永)/D加群とシンプレクティック幾何,ミラー対称性(三田史彦)/D加群と双有理幾何学における特異点(河上龍郎)/[コラム]ガンマ関数とD加群 ― 差分加群とD加群のメリン変換から見るガンマ関数(社本陽太)

関連雑誌

《D加群》の拡がり

1,049円(税込)

初学者を悩ます物理の概念

1,049円(税込)

楕円関数

1,049円(税込)